第17話 姉御の伝説話
「こんにちはーー!クニ姉ちゃん!」私が顔を出したら、クニ姉ちゃんハグしてくれる。
「おー!クソガキ軍団、どーした?」クニ姉ちゃんは言葉使いが悪い。
「こんにちは。僕たちの友達のゲロリンさんがホットケーキを食べさせてくれるって言うんでお邪魔しました。」オサムちゃん流石。
「あれ?このお客さん、最近うちに見える人だわ。いらっしゃいませ。
へぇー。あんた達、大人をたぶらかしてホットケーキねだったわね?」
「そんなことないやい!ゲロリンの目当ては、、。」とイッチが言いかけたから
私はイッチのお尻を思い切りつねってやった。
「んがー!いってえーーーーっ。」
「あんたら漫才トリオね。あはは、とにかく好きな席に座んなよ。」
私はお気に入りの席があるの。そのテーブルにはガラスのチューリップの電灯があるんだ。赤い光がきれーなの。
「アキ、絶対そこだと思ったぞ!俺は、鉄腕アトムの人形の席が良かったぞ!」
「まあまあ、イッチさん、レディファーストでありんすよ。」
「そうだね、ここはアキを尊重しよう。」てなわけで、皆んなで席に着いたわけ。
「皆さん、ホットケーキでいいでありんすか?飲み物は?」
「アキ姉ちゃん、ホットケーキ四人分ね!あとはお水!」私は大きな声で注文した。
「飲み物はいらないでありんすか?」
「ゲロリン、無駄使いは駄目よ。ホットケーキのお代だけでもゲロリンのお財布は痛いんだから。水でいいの!」
「あははーーっ!しっかり者のアキらしいわ。マスター、ホットケーキ四人分ね!
ところで、三人組、この人はどちら?ご贔屓にしていただきありがとうございます。」
「ゲロリンだよ。あのさ、お化け屋敷ってあんだろ?あそこに住んでるんだよ。」
「ゲロリンさん?うぷぷぷ、へーんな名前、、、。あ、ごめんなさい失礼な事を言っちゃって、、。」
「いやぁ〜、いーんでありんすよ。」うわ、ゲロリンの顔が真っ赤だよ。照れる〜。
「おーい!ホットケーキあがったよー!」マスターの声がした。
来たよ、来た来た。憧れのホットケーキ。
お母さんの作るのとは違うんだよね。ぷーんと甘いバニラの香りがする。
表面はこんがりキツネ色、中はふわふわしてるけど、弾力があるんだ。
まずはバターをぬりぬり、二枚目にもぬりぬり。そして、甘い蜜をとろおりと
掛ける。蜜が沁みてきたところへナイフで切り分けてフォークでゆっくりと口へ。
はぁーあーあーん。うっとり。
アキ姉ちゃんは暇な時間らしくて私達の食べてるところにやって来た。
「ねぇ、お化け屋敷に行ったの?あんた達?ゲロリンさんでしたっけ?
私も行きたーいの。お呼ばれしたいの。」
「うぐっ!!ゴボゴボっ。」ゲロリンはホットケーキを喉に詰まられせた。
「いーわよね、ゲロリン?姉ちゃんは私達の姉御なんだから。」
「クニ姉ちゃん、どうしてお化け屋敷を見に行きたいの?」オサムちゃんが聞いた。
「あんた達は知らないだろうけどね。その昔、あそこは宇宙人が住んでたって伝説があんのよ。家の地下には小型の宇宙船が隠してあるってね。子供の頃からその宇宙船を探しに行くのが夢だったのよー!お願いします、ゲロリンさん。」
「本当かよ、姉ちゃん!!俺、お腹痛くなったから便所借りるぞ!」イッチは緊張するとすぐにお腹が痛くなる。
ゲロリン、もしかしたらお父さんはお化け屋敷に住んでたのかもしれないよぅ!
すごい展開になって来たぁー、アンギラスーーー。
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