第10話 遭遇しちゃったよー
「ううー!寒いでありんすよ。おしっこしたくなっちゃったでありんす。」
あ、ゲロリンの声が一階から聞こえる。帰って来た!
ドキドキする。
「トイレーちゃーーん!うげっ!くっぐっさーーっ。おぇーーーっ。」
しまったー!イッチのうんこの臭いが残ってたんだ。イッチのばーかー!
と思いながら、大きなダッコちゃんにしがみついた。
「、、、。おかしいでありんすねぇ。今朝、うんこした覚えがありんせんぞ。
それにこの臭いはあちきのうんこの臭いじゃあありんせんね。
誰かがうんこしたような?泥棒さんですかねぇ。取るものありましたかねぇ。
まっいいでありまんすよ。まずはおしっこしましょ。」
良かったーー。セーフ。ゲロリンってアホなのかも知れないわ。
トントントン。
あ、階段を登って来る。
「泥棒さーーん?どこですか?なーんにもありんませんよぉ。」
うわっ、お願い、便所の神様助けてください。と大きなダッコちゃんの手を握った。
ゲロリンはベットの部屋を捜索したあと、こっちの部屋に来たーーーー!!
「うーん、ギターはありんすね。あ、あああーー!あちきのビニコちゃんが!」
ゲロリンは叫びながらダダダっと走って洋服箪笥の前に来ちゃった。
私は決心した、そうよ、こんな時の為の武器じゃ無いないのよ。とんがらし水鉄砲を手提げから出して構えた。
ゲロリンは箪笥の扉を一気に開いてきた。今だ!!とんがらし水鉄砲をおみまいだ!
「あちきのラブリンビニコちゃーん?あれ、君だあれ?」
「きゃーーーー!ゲロリンーーー!」私は叫びながらゲロリンにとんがらし水鉄砲をおみまいした。
「うぎゃわぎゃー!なんでありんすか?これは、いたたぁーーー!辛い!ひーー!」
ゲロリンは顔を押さえてしゃがみ込んだ。
「イッチ、オサムちゃん!やったわよ!」押入れからイッチとオサムちゃんが出てきた。
「君はゲロリン星人だね。一体、この町に何をしに来たんだい?地球征服の拠点にするつもりなの?」オサムちゃんはゲロリンに聞いたけど、ゲロリンは顔を押さえてのたうち回ってる。
「ねぇ、オサムちゃん、これじゃあ話を聞けないわ。とんがらしを洗った方がいいんじゃない?」
「そうだね。じゃあ、ゲロリン一階で顔を洗ってもらう、僕達を甘く見ないで。
まだ武器はあるんだからな。」ゲロリンはよろめきながら階段をすっ転がりながら降りて洗面所で顔を洗っていた。
私達はパチンコにコショウ爆弾を構えてた。
ゲロリンは顔を洗った、アレ?普通の顔が出てきた。普通の人なの?
「君達はなーんでこんな酷いことをするんでありんすか?」
「だって、君は宇宙人だろ、地球を侵略しに来たんだろ?」オサムちゃんは問い詰めた。
「あちき?宇宙人なんですか?そりゃ知らなかったでありんすなぁ。」
「とっとぼけても駄目だぞ!ヘンテコな呪文を空に向かって叫んでだぞ!
俺達、みたんだからな!」イッチは私の後ろに隠れながら偉そうに言ってる。
「呪文??訳がわかりませんねぇ。ところで、君達だーれ?」
「僕たちはたちばな少年探偵団。司令官のオサムだ。」
「あっ俺はイッチ退院だぞ!」
「私はアキ。これで私達の自己紹介はすんだわ。ゲロリン、貴方の事を話して。」
「いや、まだ紹介されてませんよ、あのワンコちゃんはだーれ?」
「ロクは俺んちの犬だよ。俺達の弟だぞ!」
「ワン!」
「ロクさんですか。賢い犬ですね。顔を見たらわかるでありんすよ。」ゲロリンは立ち上がってロクの方へ行こうとした。危ない!ロクが食べられる!そう思ったからコショウ爆弾を発射ーー!
ゲロリンに当たった!やったわー!コショウが部屋中に舞ったせいで、、、。
私達までくしゃみが止まらない、、。
「くしゅん!くしゅん!ゴボっごほっほほほほー。」あっちでもこっちでもくしゃみと咳でゲロリンどころじゃ無い。
「アキ、イッチ、庭に出るんだ、ゴボゴボーー!」オサムちゃんが言ったから
裸足で庭に走りでた。
治るまでしばらくかかったわ。ふー、やっとくしゃみが止まった、、。
皆んなで、顔を見合ったら鼻水が二本ずるーんとたらかしてるじゃない。
「なぁ、裸っぺ大将だよな。俺達、、。」イッチが言う通りだと思った。
なんでこうなるのーーっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます