第7話 誘いの夜

りあ、疑ってるわけではないんだ…りあ?


雰囲気が変わった。いつものりあじゃない。


【別に隠してた訳じゃないよ。涼くん、あまりにも単純だから面白くて、でもね、これより先は入らないでね、ふふっ】


何言ってんだ?りあ、おかしいぞ。



※※※ナイトメア-リフレクト-フォール※※※



りあの両手から無数の闇が辺りを包む…


【あーあ、気に入っていたよ、りあって名前。私はミーナ、覚えておいてね】


動けない、金縛りのようだ!!



【おい、何してる。行くぞ】


【ごめんなさい、この人凄く優しいから、ちょっと長居しちゃった。レインさん、復活早かったね】



レイン!!ここに来てるのか?



 暗黒騎士レイン、その目はなんの感情無いような不気味な…


レインは、何かに気がついたような…


【ん?こいつ…】


りあ…じゃない、ミーナは、


【思い出した?レイン、召喚獣よ】


【こいつが?解らないもんだ。まだコントロール出来てないみたいだな】


【レイン、呼ばれてるんじゃない?それでここに来たんでしょ?】


【そうだった。行くぞ、ミーナ】


【じゃね、涼くん❤️】


りあ…嘘だったのか…


何もかも手のひらで踊らされていたのか?



………………………………………………………



※【おい、涼?通信できなかったぞ。涼?どうした?返事しろ!!】※


りあ…本当に俺たちを騙していたのか?


※【涼、とにかく、りあと戻ってこい。ゼスト達から有力な情報を聞いた】



………………………………………………………



【おい、どうした?おかしいぞ。りあは?】


フェザーの言葉は何も耳に入らない。


 裏切られたショックなのか?それとも、りあを好きになっていたからか?


何もかも解らない。それでもフェザーは、


【おい、涼?りあはどうした?】


答える気力もないが、俺は、


【りあは…帰った、りあは、ミーナと名乗ってレインと】


それを聞いていたゼストは、


【やはりな、ミーナだったか。似てるとは思っていたが、魔力で変装していたか】


セーナは、


【怪しいと思ったらツッコミなさいよ!!レインに繋がる手がかりだったのに!!相変わらず使えないんだな、お前は!!】


ゼストは、


【仕方ないだろ、あんなに可愛くなるとは思わないだろうが!!】


フェザーは、


【こっちの行動は筒抜けだったと言うわけだ。それにしても、かなりの戦力ダウンだ。剣士が抜けるとなると…涼、お前、クロスブレード使えるよな?磨きをかけて剣士になれ!!】


今の俺に剣士だと?無茶振りにも程がある。


【フェザー、無理だ…気持ちも追いつかない】


※パチーン※ いてて…背中を思いっきり、


セーナは、


【しっかりしなさい!!ミーナを取り戻したくないの?】


【セーナさん、取り戻すって?】


セーナは、俺をひっぱり、


【フェザー、ちょっと連れてく。いいよね?】


【ああ、クロスブレードを使いこなせるようにバシバシ鍛えてやってくれ。頼んだ!!】







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