弐話
家を出た時は、ちょうど日を越えたあたりの時間になっていた。
「いやぁ、空気がいい...」
病気を気にすることなく自由に歩き回れるなんて記憶にないから、気分がいい。前世は余裕がなかったからね。
「とりあえず、女神からの依頼のために色々情報を集めないとなぁ」
呪禍を討伐ほしいとは言っていたから倒さなきゃいけないらしいんだけど。
「退魔師...ね」
この日本、もとい日ノ本では、一つの職業となっているっぽい。人は霊力というものを生まれ持って持っており、それらを様々な方法で怨霊を討伐していくらしいを
退魔師協会が公表している怨霊にはランクが付けられており、
五級から一級、さらにその上に呪禍がいる。
私はその怨霊の中の王様、一番強いやつを倒さなきゃいけないみたい。
「なるようになるか。」
とまぁ、一番は退魔師協会に所属するのがいいんだろうけど。転生含め色々話せないことが多い。
「これって所謂転生チートってやつなのでは?」
そうなるときになるのは``ほかに転生者はいるのか``これは女神曰く、『転生自体が特例なので居ないと思ってもらっていいですよ』とのこと。部屋で「女神様ー、女神様ー」って天井に向かって言っていたら、女神が脳内に直接話しかけてきたから色々話した結果教えてもらった。
それにしたって服のことを聞いたらすごい勢いで語られるものだから驚いた。改めて女性ってすごいなぁって頭抱えたよ。まぁ私の身体についても色々聞けたからよかったけどね。
そうして、、ふと道路を隔てた向こう側にある公園を薄い透明の壁が覆っているようだった。
「(あぁ、これは確か結界だったかな)」
退魔師が怨霊を討伐する際、一般人を巻き込まないようにと人除けと中を視えなくする呪符。
それは公園を中心にして円形に呪符を巻いているようだ。
転生してから始めて観る怨霊退治に胸を躍らせつつ結界を通り抜けると、血まみれの少女と木でつくられたであろう人形が対峙していた。
TSしてニューゲーム 佐藤恩 @Sat0o4o4
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