概要
隣国に宣戦布告(ついでに婚約破棄)されたり、王女自ら指揮を執って敵艦隊を壊滅(ついでにざまぁ)させたり……これまで色々あったが、ついに探検に出る時が来た!
今のアンネに探検よりも大事なモノ(恋人兼副官)ができたが、やっぱり探検もしたいよね!まぁ恋人も一緒に来てくれるから問題ない!異世界の大航海時代の幕開けである!
……え?その恋人とは結婚しないの?いや、同性だから無理だね!こればかりは地球の知識があっても、どうにもできないよ!まぁどちらも結婚しないと決めたし、もうずっとこのままでもいいよね……
(残酷と暴力描写
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- ★★★ Excellent!!!強さではなく、壊れながら進む主人公の物語
他の方も書かれている通り、
設定の作り込みや戦略の面白さももちろん魅力ですが、強いフックを感じたのはそこではありません。
アンネは天才で、国を動かして戦争を勝ち切るような力を持っているのに、読み進めるほどに見えてくるのは、その強さそのものではなく、それを抱えきれなくなったときの危うさでした。
自分の力の大きさを理解してしまったからこそ壊れて、
それでも止まらずに、全部を制度や責任に変えて前に進んでいく。
王位も結婚も選ばずに、均衡を保つために自分を削っていく姿も印象的です。
それでも全てを見通せるわけではなくて、認識のズレから戦争を招いてしまうところもあるなど……。
ただ強い人ではな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!戦争に勝てばいいのではない――リアリティある考察系、百合もあるよ!
こんな人に限って、勝利したあとのことについて何も考えない。何故か戦争に勝ったら自然と何もかもがうまくいくと信じている――これは、序盤で出てくるアンネ王女のセリフですが、歴史をひもとくと『勝ってはいけない戦で勝ったがゆえの悲劇』が山ほどあるわけで、これを知っている人にとっては愉快千万の物語です。
アンネ王女の海軍は魔法レーダー付き、魔導エンジンのスクリュー船、これが、現実世界で言う大航海時代にある雰囲気で、軽いチートですが、運用が悪ければ当然勝てないわけで、この運用のよさをしっかり書いているのが面白いです。
アンネ王女と恋人の百合も微笑ましいです。 - ★★★ Excellent!!!海軍王女──政治と信仰と恋を操る、海洋冒険譚!!
権力と親密さ、制度と欲望――
相反する軸を軽やかに同居させた
まさに新たな海洋譚!!!
王宮での役職再編から
神殿儀礼、宗教・金融
錬金術が絡む交渉まで
政治経済のロジックが骨格を作り
その上に〝ふたり〟の信頼と合意が
繊細に積み上がる──⋯
主人公の強さと脆さが
同時に露わになる場面は
英雄像と素顔の反差を鮮烈に映し出し
読む者の共感を攫っていく!
宗教史と通貨設計
資源調達と交易管理などの世界設定は
具体的で説得力が高く
会話劇のキレも上々で巧み!!
濃密な官能未満のスリルは
「品」を保ちつつ
心理描写を深める装置として機能し
物語の核である
〝自由のための自己拘束〟
というテ…続きを読む