切腹マシーン Automatic Samurai Suicide
「セックスしたい」と言ったつもりが緊張しててロレツがまわらなくてうっかり「切腹したい」と口走ってしまった。当然のことながらそれに気付いて間違いを正そうと思いはしたものの彼女があんなに嬉しそうに満面の笑みを浮かべながら「まじで!? あたしそういうのって男らしくって憧れちゃう。さっすが武士の子孫だけのことはあるよね。どこでするの?」って言うもんだから後戻りできなくってついつい「いますぐここでしよう」と返事したら彼女はいそいそと押入れに向かい何やらごそごそやってるので「何してるの?」と聞いてみたら「切腹用のグッズ探してんの。あんたも手伝ってよ」と言われ一緒に押入れの中を探ってみたところ天狗の面やら熊の木彫りやらピンクローター極太バイブなどに混じって白装束とドスと日本刀を発見するやいなや彼女に「そうそうそれよ。あたしが介錯してあげるから安らかに逝けるわよ」と白装束を着せられてこうなってはもはやするより他に仕方あるまいと覚悟を決めてエイヤッ! とばかりにドスをどてっ腹に突き立ててまずは横に引きそのまま今度は縦に引いたところで「さようなら~!」といいながら彼女の手によって振り下ろされた日本刀にて切取られた僕の首は勢いよく障子をぶち破って隣の母ちゃんの部屋に飛んでったので母ちゃんが泣いている姿を目に焼き付けたまま薄れ行く意識のなかで「先に逝っちゃってごめんね母ちゃん」とつぶやいてみたつもりだったけどクビがちょん切れていたからその声は届かなかったに違いないけれどそんなことよりも彼女よ死後硬直して屹立した僕のペニスをほおばるなんて馬鹿なことはよしてくれよと思ったのもつかの間ペニスから精液が飛び出すと同時に僕の脳にもリモート作用があるかのようにその快感が伝わってきたのでとりあえずよかった。(作品一終り)
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