懐古の瞬間の感謝

ふつふつと思い出される記憶に


あの頃の時間と季節が様々に目と心の奥底近くから徐々に浮かび上がってくる。


どんなに頑張っても戻れやしない事は知っている。


二次元という夢に溢れたポケットを持ってるロボットじゃあるまい。


だけど、空っぽの今の私には隙間が無いくらい


私の青春と言える日々が一気に埋め尽くされ、広がっていく。


私は引き寄せられるように小学校の正門まで足を運び、懐古に身を乗りこむように浸る。


これだけ暑い季節でも流れる汗なんか気にしない。


夏の季節、普段は暑いだの、暑いだの、暑いだの……うん、それしか言わないくらいなのに。


どれだけの思い出があるかは人それぞれ。


何をきっかけに思い出すのかもまた、人それぞれ。


深く重たい部分まで掘ると長い人生は自分だけのもの。


結局、人生一度きり、やりたい事をやるべき。

これに尽きてしまう。


いまの私はやりたい事がない。


今更、やりたい事を見つけるのも一苦労。


どうせ『私なんて』、『私なんか』


そんな言葉が二極化し捻くれの森の悪女になる。


まぁ、強いて言うならばの事。

ただ一つ、やりたい事を挙げるのなら


『過去に戻りたい』____


これが、今言える事。


万人にもし万が一、億が一、知らせだとしても

無理だろうなんて言われ

呆れられる事だが、今の私がやりたい事はこれだ。


漠然とした事であっても、自分の心の中で

思うのは別でしょう。


だからこそ、過去、現在、未来___


このどれもは尊くべきで、尊いのだ。


時間を巻き戻せたとしても、同じ事の繰り返しじゃ意味がない人もいるし


同じ事の繰り返しでも意味がある人もいる。


その証拠に、かも有名なアイドルが


あの日に戻ったとしても同じ道を歩みます。と


イベントのステージで伝えていた。


アイドルと比べるのは烏滸がましいが

そういう人もいるんだって事なんだ。


自分が見ている視野だけで生き、


自分が育成された記憶でしか伝えられない


そんな大人になりたくない。


誰かに寄り添い、相手に優しくいたいと


そう小学生の頃は思っていた。


寄り添い方も、優しさも表面的な事しか知らなかったから。


何が優しさなのか?


どうすれば寄り添えるのか?


そんな事を考えて実践した試しが無いのにね。


ただただ、相手に譲る=優しさと勘違いしていた。


だからこそあの頃に戻って、


自分の性根を叩き直すつもりで


自分自身と向き合う事をあの時の私に教えたいんだ。


ただただ、小学生の頃が楽だったなぁ。なんて


怠けた考えも無いとは言えないが…


いまの私のまま戻れたら、もっと豊かに


プラスな自由さを手にしていたに違いない。


後悔をするのも自分。だなんて


何もかも見据えて分かった様な知ったかぶりだけを

重ねた歳の取り方は御免こうむる。


自分の新たな1歩を踏みだす時くらいは、


タイムマシーンの入口くらい出てきて


どこにでも行ける時空の扉が目の前に出てきて欲しい…。


「はぁ……なんてね。バスが遅れてしまう。」



西小学校よ、たった今の時間でも


懐かしさを取り戻せる機会をありがとう。


これからも変わらずそこに立っていて下さい。




そう空に向かって願うかの様に

口には出さず呟いた。



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Days __ 冴えない私の日記のようなもの 夏目 アオ空 @Ao_Natume_

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