レンズと悪魔

◆六塚光(角川スニーカー文庫)


おそらく、わたしの持っている中で一番好きで、大切にしているラノベです。

色んな小説投稿サイトがある中で、わたしがここを選んだ理由の一つでもあります。わたしの学生時代、KADOKAWAさんにはラノベから一般文庫から、読者としてめちゃくちゃお世話になりました。


会話のテンポが良くて、軽快で、挿絵も美しいし、読んでいて楽しいのですが展開はシビアです。


この頃のわたしは、恐らく自分ではどういうものが好きなのかよく分かっていなかったと思います。兄の買っていたラノベを読み尽くし、もっと新しい世界に触れたいと自分でも買うようになってから選んだ作品になります。

兄とはやはり好みが違うのですよね……どれもあまり刺さるものがなかったのですが、当時は強烈にハマるという経験があまりなくて、まあこういうものなんだなとなんとなく受け入れていました。兄の蔵書も決して面白くなかったわけではないですし、継続して読んでいた作品もあったのですが、熱意というか、その作品に対する興味の深さのようなものが違った気がします。

それが、この作品と出会って「わたしはこういうのが読みたかったんだ!」と気付かされました。

まあ、要するにどハマりしたわけですね。


それから、わたしはこの作品で初めてカズアキさんというイラストレーターさんを知りました。

この方の描かれる男の子はめちゃくちゃカッコよくて、女の子はめちゃくちゃ美人さんなのですよね……。

色んなイケメンを描くイラストレーターさんを知った今でも、カズアキさんはわたしの一番好きなイラストレーターさんです。


だから、この「レンズと悪魔」という本は、私にとってとても思い入れのある、大好きな作品なのです。


……電子書籍とかあるのかしら。

(少し古いものなので、新刊書店には置いてないと思われます)

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