4―8夜 その後
俺は、あの後数日は立ち直れずにいた。俺の唯一の理解者を失ったのだから。
だが、また引きこもってしまってはあかりに怒られてしまう。だから再び学校へ行く為の準備をした。
まずは麻川に謝りに行かないといけない。正直あんな事を経験したから行く気は起きなかったが、やるしかない。
結論から言えば、消化不良だ。会うことも出来たし、謝ったけども無言でドアを閉められてしまった。
夢よりマシだけど、もっとこう……あるだろう。
次に親と話した。夢では色々おかしな事になっていたが、現実ではただ驚かれただけだ。親はこのままニートになると思っていたと言う。
最後に先生と話した。先生はすんなりと歓迎してくれた。裏切られていたのが分かった瞬間は驚いた。
そして、悪夢から1週間経った十月の最初の授業日、俺は遂に登校した。あの世界を経験していたおかげで、久々の現実の空気は爽やかだった。
教室に入ると、みんなが心配してくれた。それを聞いた瞬間、俺の涙は服が濡れてしまう程の涙を流しながら全力で謝罪を繰り返した。
放課後、俺は一人この悲劇が起こったかもしれない中庭に立っていた。この中庭で俺は一つの決意を固める、
「俺は、必ずあかりを救う。このままじゃ終われない」
今度は、俺の番だ。
夢の旅〜不登校、夢の世界にて斯く成長す〜(旧) クソエイム @kusoeimu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夢の旅〜不登校、夢の世界にて斯く成長す〜(旧)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます