1-19【茜の気持ち】

しずくたちと別れて、つかさくんに家まで送ってもらっていた。



「よかったなっ!しずくちゃん元気になって!」



「うん!そうだね。



・・・



ねぇつかさくん



・・・」




「ん?どうした?」


つかさくんはわたしの方をみた 




「もしかしてつかさくんって柚希ゆずきちゃんのこと好きなの?」



「何言いだすんだよ!そんなワケないだろっ・・・」



「・・・・」


わたしはその場に立ち止まった。


わたしは昔から感がよかった。

ほんの少しの空気の違いを読みっとっていた。


しずくには気にしてないって言ったけど

ほんとはめちゃくちゃ気になっていた。



「どうしたんだよ急に・・・」


彼も頭は悪くない。



「ちょっとそこのお店でお茶するかっ?」


つかさくんは状況を察したらしくちゃんと話くれる様子だった。



彼はカフェラテ、わたしはミルクティーを注文して

窓ぎわのカウンター席に座った。



「さっきの質問 正直に言うよ!


好きか好きじゃないかっていったら

よくわからない、好きだったのかもしれない


とにかくずっと気になる存在ではあった



あいつはいつも自身なさそうにしてて

言いたいこと言えない感じで


正直守ってやりたいって思ってた」



「・・・承太郎じょうたろうくんがいるじゃない・・・」



承太郎じょうたろうがいるんだけど、

あいつもあんな感じだろ?


分かってるんだかわかってないんだかって感じじゃん


それに承太郎じょうたろうに振り回されてるのも

どうにかしてやりたいって思ってた」



「・・・」



「それで今度はしずくちゃんとの間で

はっきりしない態度取ってるから


この間、承太郎じょうたろうには色々言っちゃったわけで・・・」



「・・・」



「でもはっきり言えるのは

今俺が好きなのはあかねちゃんだけだから!」


つかさくんは真っすぐわたしをみてそう言ってくれた


「うん。そっか

話してくれてありがとう」



わたしはなんか改めてつかさくんの人柄に感動して


そして誤魔化さずにちゃんと向き合ってくれたこと

そしてわたしを好きだと言ってくれたこと


嬉しすぎて涙があふれてきた。



「なに泣きながら笑ってんだよ!」




つかさくんてもっとチャラチャラしてると思ってた」



「俺もあかねちゃんてもっとサバサバしてると思ってた」






「嫌いになった?」



とわたしが言うと


彼はわたしの頬にてを添えて



「いや、もっと好きになった」


と言ってキスをした。




あかねちゃんは?」


って聞きながら自分の唇を指差した。



「わたしも。」


と答えて照れながらつかさくんにキスをした。

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