1-20【おじい様の家】

そして土曜日


承太郎じょうたろうくんが山田さんの運転する車で

迎えに来てくれおじい様のお家へ向かった。 


これまたなんと大きい家だこと!


たくさんの使用人に出迎えられて

なんだかお姫様になった気分で浮かれてしまった。



そして長い廊下を通た奥のおじい様の部屋へ



承太郎じょうたろうくんが大きな扉をトントンと叩いた


「入りなさい」


と扉の向こうから声がして


承太郎じょうたろうくんが扉を開けてくれて入ってみると

ポチが人間の姿で立っていた。



「ポチっ!」

思わず声が出てしまった。



「よう来てくださったな姫」


と白髭の品のよさそうなおじい様が迎えてくれた



「はっ初めまして、綾瀬あやせしずくと申します。」



「そこに座りなさい」



と高そうなソファーを案内してくれ

緊張しながらそのソファーへ座った。


すっごいふっかふか。



承太郎じょうたろうから少し聞いているかのぉ」



「あっはい!」



「『あの星』の記憶を持っているものが全部で12人いるはずじゃ 


何故このようなことになっているのかはまだわからんが


今はそれぞれ思いだした記憶をつなげていくしかない


そなたの思い出したことを聞かせてくれるかのぅ」



「わかりました。」


と言ってわたしは語り出した。

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