第三十三話 干渉

■三回目

 一人目 黄桜美羽

 要求アクションコマンド『○・→・△・↓・↓・↑・○・○・□・×』

 経過秒数二・七秒。判定 “Excellent!!”


 ――ふぅ、と額の汗を拭う美羽。本当によくやってくれた。緊張する一番手を。


 二人目 藍染空

 要求アクションコマンド『□・↑・×・←・△・↓・□・↑・○・←』

 経過秒数二・三秒。判定:“Excellent!!”


 複雑なコマンドだったが、それを難なくやってのける空。それでこそ空だ。


 三人目:緑谷涼介

 要求アクションコマンド『←・→・○・↑・△・↓・□・←・×・→』

 経過秒数一・七秒。判定:“Excellent!!”


 ……お前の腕は信頼していた。一緒にやってきたゲームの数々を思い出す。

 カオスナチュの姿はどんどん姿が大きくなり、その全貌を捉えられる距離まで来ている。


 ――迸る汗。緊張の度合いがマックスになっている。俺の耳は、自分の心臓の鼓動音しか拾ってない。瞬きはできない。俺は額から流れる汗をそのままに、コントローラーを握りしめた。



 四人目:青岬海斗

 要求アクションコマンド『↑・↓・○・↓・↑・△・→・←・×・○』

 経過秒数二・〇秒。判定:“Excellent!!”


 ――カオスナチュとの距離はより詰まる。

 そして……椎名の番だ。


 ナチュの陣はみんながみんな自分のことのように緊迫した面持ちでそのときを迎える。


 運命の三秒間。メンバーの中で一番ゲーム暦が浅く、格ゲーにいたっては未経験。地球のすべては、か弱い椎名に託された――。


「椎名、思う存分やって! 大丈夫、俺を生き返らせたお前なら絶対にできる!!」


 思いっきり椎名の背中を叩いた。


「はいっ!!」



 五人目:赤城椎名


 要求アクションコマンドが表示される――。



『○・△・□……×……↑……→……↓…………←………………L1……………………R2』


「っ…………」


 まさかのコマンドに俺は絶句した。今まで一度も登場してこなかったトリガーボタン。出ないと決めつけていた自分の頭を呪う。カオスナチュはもう俺たちと躰三つも離れていない。



 ――俺たちは信じ、祈った。



 俺たちが紡いできた奇跡を。唯一無二の友達の行動を。地球をかけた――最後の一手を。



 ――やがてその結果が届く。



 ――――経過秒数――三・〇秒。



 判定――“Excellent!!”



 すべてのコマンド入力が終わると、周囲の時間がとてもゆっくりになった。ナチュはその躰を虹色に光り輝かせ、大きな口から『レインボウブラスト』を発射した。


 虹色光線は真っ直ぐにカオスナチュを貫いて地球へと一直線に進んでいった。そのまま日本列島辺りを突き刺すと、泉のように出現した虹色のオーロラが、地球全体を包み込んだ。


「や、やったか……?」


 カオスナチュは宇宙全土に響き渡る啼き声を上げると、星屑のように輝いて、その実態を薄くさせていく。一方オーロラに飲まれた地球は薄い虹色のベールを纏ったまま自転を続けた。


「……お、終わったのか?」と涼介。


「地球の危機は回避された……と思う」


 自信があるわけでもないが、俺はそう返答した。


 ――すると、俺の視界一面にノイズのようなものが走り始めた。まるで放送が終了したテレビみたいな砂嵐――いや、違う。この宇宙自体にノイズがかかっていることに気がついた。


 そして、涼介、美羽、空、ナチュにも同様のノイズが走っている。しかし、俺と椎名になにも起こっていない。一体なにがどうなった?


「おいっ、どーした! みんな大丈夫か?」


 俺はノイズだらけの三人に掴みかかった。

 三人はすべてを悟ったような表情で、頷き合っている。


「……おい、なんとか言えよ……なに黙ってんだ涼介、美羽、空!」


 俺は不安でおぼつかない気持ちだった。心臓の鼓動が周りに漏れている気さえする。


「…………なんとなく、こうなるような予感はしてたんだ」


 涼介は虹のベールに包まれた地球をおぼろげな瞳で見つめる。


「なんのこと?」


 俺は涼介に説明を求める。なにを言っているのか、まったく見当もつかない。


「唯香ちゃん言ってただろ、俺たちは五人は特別な存在で、こうして一緒にいるのも奇跡のような存在。だから……奇跡はもうおしまいってことだろ」


「……わかるように説明しろよ」


 俺は苛立ちながら涼介を睨んだ。


「あたしたちはみんな違うところで生まれるべきだった。あたしにもよくわからないけど、今目の前にある地球を見て思った。ああ、ここはあたしが本来いるべき場所じゃないんだって」


 美羽がいつになく真剣な面持ちで、混乱する脳を必死に押さえながら顔を引きつらせる。


「前に唯香が言ってた……“オムニバース”ってやつだよ。ボクもにわかには信じ難い。でも、実際目の前で起きている事象と、この妙な“違和感”の正体は……ボク達が別々の「葉」の粒子同士で、異なる宇宙を干渉させ合ってできた存在だからなんじゃないのか」


「きっと……ナチュがこの惑星に来たとき、干渉し始めたんだろう。そして俺たちは出会った……。言っちまえば俺たちはこの宇宙にとって場違いな雑音みたいな存在なんだろう。そんですべてが終わった今――宇宙は本来あるべき宇宙を創り出す」


 それはわかっている。必殺技の効果がそうなっているから。でも、じゃあなにか――?



 ――それはお前たちが消えるっていうことなのか?



「そーいうこった。お前の必殺技の効力通りになるんだろうぜ。よかったなおめでとさん」


「おい涼介、変な冗談言うのは反則だ。お前の嘘はたまに本気か冗談かわからないときがある。いい加減にしないと本当に怒るぞ」


 涼介の胸ぐらを掴んでやろうと俺は手を伸ばしたが――俺は絶句した。


 涼介の身体に触れられない。俺は涼介の身体をすり抜けてしまい、驚いた表情で振り返ると、薄い笑みを浮かべたみんなが俺を見ていた。


「なんで俺と椎名だけお前らみたいになってないんだよ」


「お前鈍いからな~、一生わからないかもな」


 涼介の意見に全員が頷く。椎名に関しては顔を少し染めてもじもじとしている。


「さて、どうやら……この状態でいられる時間も少ないみたいだ」


 宣言したのは空だった。

 空は自らの身体を見て、触って、匂いを嗅いだ後、自分の身体を抱きしめた。顔を上げると俺に向かってきた。


「海斗。……ボクの願いのせいでたくさん迷惑をかけた。謝ったら君は怒るかもしれないけど、もう一度だけでいい、謝らせてくれ。……本当にすまなかった」


「別にいい、過ぎたことはなにをしたって変わらないよ。それより……俺はお前がどうしてそうなったかのほうが興味があるな。……訊いたらダメ?」


「そう言ってくれると気が楽になる。……ボクは男として生まれたことに物心ついたときからずっと違和感を持ってきた。男女の身体の違いを知ってからというもの、周りの子たちと違うって何度も考えたり悩んだりしながら生きてきた。身体は男でも心は女だったから」


 空はくすりと笑って、俺を見つめた。


「そこに――君たちが現れた。あの日、見たこともない生き物の秘密を共有して男女関係なく遊んでいた君たちが羨ましかった。自分の悩みを少しだけ忘れることができた。だから君たちに出会えて本当によかった。ナチュの陣に入れてくれてありがとう。今まで楽しかったよ」


「そんなお別れみたいな言い方はないだろー」


 俺は頬を引きつらせて気を保たせた。こうでもしてないと現実を受け入れられそうにない。


 空は今まで見たこともないような笑顔で微笑んで――俺の額に艶やかな唇を当てた。


「なっ……」


「一回くらい……女らしいことを……させてくれてもいいだろう? ……夢だったんだよっ」


 空は頬を赤く染め顔を背けた。……案外、悪くない。俺が額に残った柔らかな余韻に浸っていると、空はそのまま椎名に向き直り笑った。


「椎名も頑張りなよ、君は魅力的な女性なのに受け身ばかりでいけない。まあそれは海斗にも言えるけど。……口は君たちのために取っておいてあげるから。――美羽も……頑張れ。じゃあ、ボクは先に行くよ――また、逢えたらいいな…………」


 その言葉を最後に空は消えた。まるで初めから存在しなかったかのように。


「……お前ってモテるよな海斗」


「なんの話だよ、キモオタなんだろ俺は」


 自虐して照れる本心を隠す。


「あたしをのけ者にしようなんてそうは問屋が卸さないわ! はい、ちゅーもーく! みんなちゅーもーくっ」


 美羽が大声で叫ぶ。宇宙の隅まで声を届ける元気娘、美羽だ。


 ナチュの陣を再興させてくれた救世主でかつナチュの陣のムードメーカー。


「あんだよお前は……最期までうるせーやつだな。いくつになったら落ち着くんだよ、少しは大人になろーぜ。たまにはしおらしくなってみるとかできねーのかよ」


 涼介が耳を軽く塞ぎながら、きんきん声の元凶を迷惑そうに見た。中学生時代の美羽はわりとしおらしかった気もしたが……。どうだろう。


「うっさいわね!! 黙れバカ。あたしのスピーチタイムがなくなっちゃうでしょう!? いいから聞きなさいよ…………あたしはっ、あたしはね! …………あたしはっ」


 ……続く沈黙。美羽は時間と共に顔を少しずつ赤く染めていく。――そして凄いスピードで人差し指を向けた。――涼介に。


「――コイツのことが好きだっただけよ! それがきっかけでナチュの陣に入ったの、そうよ、下心よ、悪い? しかもあたしはこいつの顔が好きなの! 面食いなのよ、でもしょーがないじゃない、こいつあたしが子供の頃から思い描いてた王子様そっくりなんだから! きっと恋愛ってそういうもんなのよ、周り見えなくなっちゃうもんなのよ!」


 防御力0のマシンガントーク告白をわめく美羽。なにをいまさらという感じだった。


「は? え、なにお前それマジ?」


 しかし――ここにもバカがいた。


「ほらっ、どーせこうなると思ってたのよ、ホントもぅ……やだぁ~……」


 美羽が真っ赤な顔を覆い隠すようにうずくまった。


「…………フン、もういい。このまま消えるもん」


 美羽はふてくされながら言った。


「……美羽。マジで俺のこと好きなのか」


「…………そーよっ」


 目の前で巻き起こった恋愛劇に、俺と椎名は目が離せない。


「……俺のどこがいいんだよ。……けっこー……その、お前のことイジメてたのにさ」


「…………なによ、さっきも言ったでしょ、顔よ。……あとは、強いて言うなら海斗のことを凄く大事にしてる友達想いなところ。……テキトーな性格に見えて実はとっても脆いところも可愛くて好きだし、負けず嫌いなところも男らしくて格好いいし、要するにあんたの全部がよく見えちゃうのよっ! 悪い!?」


 涼介は膝を折って、美羽に顔を近づけた。……なにこのラブコメ。そわそわする。


「…………な、なによっ」


「お前ってさ、黙ってると結構可愛いんだぜ。知ってたか?」


「はぁ!? と、突然、なによ、冷やかしは止めてよ!」


「冷やかしじゃねーよ。俺はうるさいくらいのお前のほうが好みだけどな」


「はぁ!? えっ! でも……さっきうるせーって…………」


「お前バカかよ、素直一〇〇%か? 男は好きなやつほどイジメたくなるもんなんだよ。さっきお前が椎名に言ってたじゃねーか。……まあ海斗みたいなやつもいえるけどさ」


「……ん? じゃあ涼介はあたしのことを」


「そうだな、たった今好きになったのかもな。恋愛なんて、そんなもんだろう?」


 涼介は至近距離で笑顔を向けると美羽は顔を真っ赤にして固まった。


「あんなに言われて心がちょっとも動かない男なんかいるかよ、お前、顔はいいし金持ってるしな。うるささを除けば優良物件だろ」


 涼介は精一杯の照れ隠しをしながら、口をぱくぱくさせている美羽の頭に手を乗せると、


「そうだ、どうせならキスでもしとくか。海斗と椎名の前でさ。もしかしたら二人もそーいう雰囲気に呑まれて――」


「涼介のバカー!!」


 美羽のビンタが炸裂する――。しかし、ビンタは涼介の身体を透き通り、宙を切るだけだった。美羽はやりきれない顔で、俺たちに向き直るとまた怒鳴った。


「ちょっと、あんたたちなにニヤニヤしてんのよ!」


「まあまあ、よかったじゃん美羽」


「おめでとう! 美羽ちゃん」



「――あ、ありがと。え~っと……こほん。じゃまとめます。あんたたちと過ごした夏休み、思い返せば毎日きらきらしてた。一時期ぎこちないときもあったけど、終わりよければすべてよしよね。本当にあたしは、毎日……楽しくてさ……あんたたちと出会えて……あたしっ」


 美羽が感極まって泣き始めた。まなじりから大粒の涙が零れる。鼻を啜りながらそれでも懸命に俺たちになにかを伝えようとしてくれている。


「つまり……サイコーってことよ! ふふっ、ナチュの陣……サイコー!!」


 満点の笑みで親指を立てたと同時に、目の前の美羽は消えてしまった。


「さて……次は俺かな。……俺はなにも言うことないわ」


 涼介が俺たちに背を向けたまま身体を伸ばして大宇宙の果てを最後に眺める。


「……涼介、あのとき殴られた意味、今ならわかるよ。俺がバカだった」


 俺は頬に広がったあの痛みを決して忘れないだろう。涼介の隣に並んで一緒に果てしない宇宙に浸る。椎名は後ろで俺たちを見守ってくれていた。


「でも謝らないよ。相当痛かったからね、今考えるとムカついてきた」


「はは、それでいーんだよ。俺もムカついたから殴っただけだ。お互い様だぜ」


 涼介の声が涙で滲んでいる。それは俺も人のことは言えないが。


「俺はバカだ……お前が一番辛いときにそばにいてやれなかった……怖くてお前から逃げちゃったんだ。……本当にバカだよ」


 嗚咽が漏れる。


「……そう言うな、俺だって相当性格悪かったさ。クソガキもいいとこだよな、ホント……そう思うと、お互い大人になったのかもしれないな」


「そうかもね。お前かなり荒れてたな、俺めっちゃ怖かったもん、ほんと。殺すとか言ってきたときはもう正直引いたね、お前それ思ってても言う? って。今でもあれはないわ」


「はー、なに言ってんだよ、俺もお前が絵に描いたような引きこもり野郎になってたときは正直引いたぞ! 突然学校来やがって、内心めっちゃ焦ってたんだぞ、マジで」


「「ははっ」」


 俺たちは昔のように二人でバカみたいな会話で笑い合った。どんなにくだらない会話でも、こいつとの会話はどれも面白い。


「なあ海斗……最後にクサい台詞の一つでも言っとくか」


「拒否だね、絶対白けるよ」


「俺な……」


「言うのかよ!」


「まあ訊けって。マジでこれ本心だから。消えるから言うんだぜ、消えないなら墓まで持って行くつもりだった俺がいつも思ってることだ」


「はあ、じゃあささっと言えば」


「俺、お前とは対等な存在でいたかったんだ。ちょっと古いかもしれないけどいいライバルでありたいってやつだ。俺はお前にとって特別なただ一人だけの友達になりたかったんだ。代わりなんてどこ探しても絶対いないような存在に。だから、ゲームでもなんでもお前には絶対に負けたくなかったし、なんでも本気出してたよ。ホントだ。……椎名と付き合ったのはお前ができなかったことをやろうとしたからだ。んで椎名も押しに弱くてな……俺を振ることもできず困ってたが形だけでも付き合ってもらうことになった。それでお前が学校に来るかもしれないとも考えた。まあ、ホント形だけで一緒に登下校さえしてないから安心してくれ」


 とっくにお前は俺の中でただ一人の緑谷涼介だ。……後そういうことを椎名の前で言わない。


「俺な、お前には本当に感謝してるんだ。海斗がいなかったら俺の人生クソつまんなかったよ。俺は本当にお前のことが好きなんだ。……だから、……さっ……その……い、今まで……宝物のような毎日を…………俺にくれて…………本当にっ、ありがとう。……俺と……いや、俺たちと出会ってくれて……ありがとう……ナチュの陣を作ってくれて、ありがとう。たった一人の……かけがえのない俺の親友になってくれて、ありがとう!」


「ホモかよ……なにが宝物だよ……気持ち悪いっ」


 俺は大粒の涙を流しながら涼介を非難した。


「っしゃ、海斗の涙ゲット。俺の勝ち」涼介は涙を流しながら俺に笑みを向けて、「後は愛しの人に愛の言葉を告げるだけだな」


「は、なに言ってんだ――」


「椎名! 海斗を頼むよ。後は任せた」


「えぇ……は、はいっ」


 涼介は俺の言葉を遮って椎名に笑顔を見せると、ナチュを撫でた。


「じゃあな、ナチュ、海斗、椎名。…………邪魔者はさっさと消えるぜ。…………またな」


 ――それが涼介の最期の言葉だった。


「みんな、消えちゃったね……」


 ぽろぽろと涙を零して、ナチュの頭部にへたり込む椎名。


「……そうだね」


 現実味がなくて、まだそこにみんながいる気がする。


 その場に寝転がると頭上に広がる真っ暗な大宇宙を見上げた。


「ナチュ、椎名……二人ともお疲れ様。もういいんだ。全部終わった。みんなで休もう」


 ナチュは嬉しそうに啼くと、躰を輝かせて大量の植物を生み出し俺たちを優しく包み込んだ。


 視界が真っ暗になって――俺は眠った。


 今は――なにも考えず、ぐっすりと眠りたい……。


 …………夢の中で必殺技のことを思い返していた。確かこんなだった。


■『レインボウブラスト』

 攻撃威力 なし

 消費PP なし


 発動条件 ナチュのHPが一%以下であること。また、アクションコマンドを五人連続で入力する必要があり、いずれも三秒以内に“Excellent!!”以上の結果を出すこと。


 攻撃効果:対象の惑星に直撃させることで宇宙同士の干渉を元のあるべき状態へと戻すことができる。さらに『宇宙樹』から切り離され、以降は全宇宙と干渉しないようになる。

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