第30話

「拓真さん見てるんでしょ?」

木の陰から出てきたのは拓真。え、いつから聞いてた?

俺は、南の言うことに自分でも分かるくらい真っ赤だと自覚して拓真がいることが分かり逃げ出そうとしたが

拓真に「こら」と手を握られた。

「盗み聞きですか?いいですけど帝先輩泣かしたら殺す」

「怖。当たり前だろ南こそ調子のんな」

なんだか以前に戻った気がしてとても嬉しくて

泣き笑いをしてしまった俺に二人は優しく微笑んだ。

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