第29話
「わかってましたよ。こうなることは。」
俺は拓真と話をした後南を公園に呼び出した。
街灯が暗くて申し訳なく思うくらい。それに寒い。
「この前のことなんだけどごめん。」
ごめんしか思いつかないって俺。どーなの?
ベンチに座る南に両手を顔に近づけた両手を合わせて
「はぁ。謝らないでください。傷つくじゃないですか。
拓真さんのことなら勝ち目がない
なんて分かってましたし。
だからそんな顔しないでください。」
「いやでも俺」
「しー。言わないの。」
俺の唇に指を当て
「変なこと言うと俺2人の中に入りますよ。
なんてね。その不良になりきれてない感じいかにも拓真さんの真似しましたってね。
拓真さんのことよっぽど好きなんですね。
それに俺振られるの2度目ですよ。」
ははっと笑う南の優しさを感じた。
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