第2話 期待できない

「なぜリスニングテストは存在するのだろうか…」

「英語を聞き取れるようにするためだろ。どうしたんだよ急に」

「いや、だってさ。海外の人と話す機会ないじゃん。話せなくても大丈夫だよ」

「海外に行くとか?てか質問答えろよ」

「海外とか行かないしぃ。日本で始まって日本で終わるしぃ。しかも翻訳できる機械あるんだからそれに頼るべきなんだもん」

「……おまえさっきからどうした?ついにおれが天才ということに気づいてしまったのか?」

「リスニングテストの存在意義について考えていたんだ」

「おう…………そうか……。がんばれよ」



ほんとになんであるんだろ。

日本で人生完結できるし、英語使わない人は生涯使わないだろうし、やりたい人だけやればいいじゃん。効率わっっる。






とか思っても何も変わらないんだよねー。知ってるーー。


「はぁーーーー」

「うわ急にため息つくなよ、こっちまでため息つきたくなるだろ。はあああああぁああああぁああぁぁ」

「…………ぼくのため息より深刻そうだね。どうしたの?」

「どうしたもこうしたも、おれはおまえのまねをしただけだ。もう一回しようか?」

「遠慮するよ。ぼくそんなため息ついてないし」

「……ところでお前は受験勉強大丈夫なのか?英語苦手だろ?」

「はああああぁあああぁぁぁぁああああああ」

「…………………………………………ため息で返事すんなよ」



ぼくは英語が得意ではない。母国語のテストもいい点とれないのに、なに期待してるんだろう。なぜ母国語無理なのに母国語以外はいけると思うのか。母国語無理なら全部無理だよ。知らなかったの?今知れてよかったね。




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