第4話 りんご……!!
日曜日。ついに奴が届いた。…………やりたくないなぁ、まだやらなくてもいっかなぁ。でも明後日てすと……。かわむきてすと………………。はぁぁああああああぁ。
「うっ…うぅぅうぅ……ぐすっ…、りんごのどっぐんずる…………」
「お、おぉ。無理しない程度に頑張るんだぞ」
「うん……ぐすっ、ぐす」
あぁ段ボールの中からりんごがこんにちは、ってしてるのが見える。いますぐふたを閉めたい。……………………。
おまえを片付けて平穏な日々を取り戻してみせるっっっっ!!!!
いでよ、
まって、めっちゃ恥ずかしいんだけど。えっもしかして今のって噂の厨二病ってやつだったりする?いや違うよね?そんなはずないよね?エクスカリバーと悪魔しか言ってないもんな?地獄も言ったけど平気だよな?大丈夫なはず絶対大丈夫。
……よし、なにもしなかったことにしよう。
ふーーーーー……………………。無だ。無になるんだ。おれならできる!!
「①6等分されたりんごの種を取る」サクッサクッ。
「②皮を剝く」グッ、スルスルスル。スルスルスル。
「①6等分されたりんごの種を…取る」サクッザクッ。
「②皮を…剝く」グッ、スルス……グッ、スルスル。
「…①6等分された…りんごの種を取る」ザクッザクッ。
「②皮を剝っ…く」グッ、スルスルスル。スルスルル。
・・・
なんかうまくできたな。過去最高じゃないか……?やっぱりおれほどになると…。
ん?なんか忘れてるような…。テストはただの皮むきテストだったか?なにか難問があったような……?
あっ。うさちゃんりんご。
~・~・~・~・~・~・~・
「
「……切り方教わってないの?私も最近切ってないからわからないよ?」
「頭と耳が1:2になるように切れと言われましたっ」
母さまは難しい顔をしながらりんごをひとつ手に取り、切った。
「…………こんな感じになるけど、りんごの皮だけでなく実も切れてしまうわ」
「うさぎになれば万事オッケーかと思われますっ」
「そう?じゃあ、まず包丁を握って。うさぎの耳先から切るのがいいと思うの。包丁の先じゃなくて、角になってるところで切っていくのよ。…そうそう、そこに刃を合わせてスーーって…………それを二回やって…………そしたら耳のところから耳の分かれ目まで刃を差し込む……………………あっ…まあ最初だからそんなもんじゃない?次があるわよ。…………スーーってするのよ…………………たまには耳が折れることだってあるわ。まだまだあるからそんなに落ち込まなくても大丈夫よ」
・・・
なんとか切ることはできるようになった。
左右の耳の厚さは違うけどそこはご愛敬ということで許してくれ。
ところで気になったことがあるんだけど、今日の母さま乙女じゃなかった?気のせい?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます