第3話
キュ~」
黒髪の少女は小さなトカゲのようなものを抱いている。
「この子がさっきの大きな竜の正体よ。」
そう言って少女はトカゲを撫でた。
トカゲは目をすぼめて心地よさそうにしている。
「えええええ!その小さなトカゲがさっきの大きな竜?」
「ええ。私も調べたばかりだから詳しくはわからないけどこの子は絶滅危惧種のリザーディル。
大体500年近く生きるといわれているみたいでこの子は多分100歳くらいだと思う。」
「リザーディル?リザーディルと戦士の神話は子供の頃よく父さんや母さんから聞いていたけど本当に居たなんて。普段はそんな姿をしているから見かけたって噂もなかなか聞かないのか!それでそのリザーディルはどうして威嚇していたの?」
「それは…私もこの子と最近出会ったからわからないわ。」
「なっ…!それでよく僕を襲わないって分かったね。確かに…確かに襲われなかったけどさ!」
「パールと出会ったばかりだけどある程度この子の性格は理解できるのよ。この子は無意味に人を襲うことはない穏やかな子なの。でも…何かを抱えているみたい。」
そういって黒髪の少女は「ね、パール」とパールにニコッとするとパールは理解しているのか「キュッ」と返事をした。
「そっか。パールは優しいんだね。」そう言ってパールを撫でようと近づくとパールがきょろきょろしだし、
ベインのほうをじっと見つめると、ベインの周りがパァっと光だした。
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