第62話
締切が近くなると、泉野は完全に部屋へ閉じこもる。
夕食は大家が部屋のテーブルに置いておく。
今日はまだ朝から5行しか打てていない。
編集の山南がやって来た。
「進んでいませんね。ホテルで缶詰めになりますか?」
「いや、俺は何処よりもこの部屋が一番落ち着くんだ。ファミレスに連れて行ってくれ。気分が変わるから」
「エリーゼルでいいですか?」
「ああ」
「お母さん、ちょっと気分変えて来ます。ご馳走さまでした」
泉野は台所にいた母親にお盆を渡した。
「おや、全部食べてるね。これなら大丈夫だ
よ」
こうして泉野は山南と一緒に車でファミレスに向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます