「あ、はい」

主人公の太田は誕生日の前日女性に振られる。
その女性に対し、太田は小説の最初と最後に
「あ、はい」
と同じ返事をする。
この二回目の「あ、はい」で笑った。
ちょっと「ざまぁ」の快感があった。

状況は筒井康隆っぽいがキャラはつげ義春みたいだと思った。
つげの描くキャラも常に受け身だがなぜかいい目を見る。
といっても太田ほどではないが。

ひさしぶりにナンセンスを読んで楽しかった。
初期の諸星大二郎が好きなかたにおすすめします。

その他のおすすめレビュー

森新児さんの他のおすすめレビュー153