社会人四年目の僕
入社四年目の梅雨、僕はまた面談で人手不足の課に異動することが決まった。お客様相手に仕事をしなければいけないこの課は、メンタルがまだ戻り切っていない僕には厳しくて最初は休んでばかり居たが、ある日、パートさんに無視される様になり(ここでも居場所を失ったら僕は本当にダメになる)と焦り、無理をしてでも出社するようになった。
数週間後に再度休みがちになっていたことをパートさんに謝ったところ、パートさんは「居ないと困る」と言ってくれた。
僕は僕を必要としてくれているこのパートさんの為に仕事を頑張ろうと思った。
この年度は、残りをあまり休まないで乗り切れた。
この時期からメンタルの調子も段々良くなっていき、係長と体の関係を持っていたことに罪悪感を抱いていた。
既婚者と体の関係を持っている言わば不倫という形だったからだ。
僕は係長がこの事を誰かに話しているのでは無いかという不安から、係長が誰かと話しているときは内容を確認するために話に参加したりと監視するようになっていた。
この関係を終わらせたくて、不倫という文字をちらつかせて向こうが僕を諦めてくれるように仕向けたが、離婚して僕と結婚すると言い出したので戻れないところまで来てしまっていたことに気づいて焦りを感じ始めていた。
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