社会人三年目の僕
結局行けたり行けなかったりで入社三年目になった。
送迎のことがバレて贔屓されていると女性社員に言われる様になった。
今度はそっち方面で文句を言われるようになり、「係長と付き合っている」「現場でイチャイチャしていて目障り」と言われる様になった。
この年、係長は実際に僕に手を出してくるようになった。
ストレスから体調を崩しやすくなっていた僕は、送迎の途中で熱を出してしまい、何も考えられない状況でホテルに連れ込まれた。
気づいた時には全てが終わっていたが、メンタルが弱っていた僕は必要とされていること、愛されている事に依存して何度も体を許した。
夏頃、僕は気分転換も兼ねて違う課に異動することになった。
新しい環境でまた一から人間関係を築かなければいけないプレッシャーと仲の悪い主任とパートの間に挟まれたことで気を遣う状況に置かれ、間違いを擦り付けられたり、代わりに怒られたりという状況が続きまたすぐに会社を休みがちになった。
この期間も係長と体の関係を持つことで自分は必要とされている。生きてて良いんだと安心に浸っていた。
この課の人たちは優しい人が多く、話したこともないのに気にかけてくれ「何か悩んでたら相談して来いよ」と言ってくれる社員が居たり、ツンデレだが心配してくれてこまめに連絡をくれ可愛がってくれた主任もいたが、結局この課でもうまくいかず、これ以上迷惑をかけてこの優しい人たちに更に嫌われるのが怖く、元の課に逃げ戻った。
その後、メンタルクリニックに通い『双極性障害』と診断された。
診断書を会社に持っていき、秋も終わりに近い頃僕は休職に入った。
ずっと家に居ると姉に疑われるので、僕はこの休職の期間を使って資格所得をした。
結局二つの資格しか取れなかったが、頑張った方だと自分では思っている。
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