第5話 戦利品の時間じゃー!
見事敵を全滅させた僕は、お楽しみの戦利品の物色タイムに入る。
「金と食料はどれぐらいあるかなーー?」
やはり、一番期待するのは金と食料だ。
金は本当に色々なことに使うので、いくらあっても足りない。
食料の方も基本的には、狩猟や採取で賄っているが孤児院の支援の場合、そのままだと不味いので、加工などをしなければならない。
当然、それは手間になるので加工済みを手に入れるのが手っ取り早い。
「隠れて支援するのも簡単じゃないからね、期待しているよ」
子供だとバレないようにすることや、売り飛ばす場所、お金の保管場所など本当に色々と手間がかかる。
「お、今回は当たりかもな。ラッキー」
いつもよりも多めの食料と高価な武器などがあるため、今回は当たりだ。
(この量的に、籠城でもする気だったのかな。誰にも知られずに消えるけど、僕がしっかり有効活用するよ)
因みに、襲撃するところは国が把握していない拠点にしている。
把握している拠点が潰れると、誰がやったなど色々とめんどい事になるからだ。
最強の存在として、未だ訓練中の身である間は、存在を匂わすようなことはしたくない。
うん?拠点を潰されている敵側はどうなんだだって、それは簡単な話だ。
死人に口無し。
消すから問題ないのだ。
「いや、超合金ボディスーツは運搬にも使えるから最高やな」
液体金属でうまく包み込んで格納できるため、リスやカンガルーみたいな真似ができる。
今までは隠し拠点まで何日かに分けて運搬することをしていた為、超合金ボディスーツで一度に運搬できるのは偉大だ。
「ファンネル君で死体処理とかも同時にできるし、超合金ボディスーツの発明は僕が考える最強をさらに高次元のものにしてくれる!
苦労して作った甲斐あったーーー」
作業効率が超合金ボディスーツのお陰で数十倍上がった。
ここから、僕の最強伝説は加速していくのだ。
そうして、あらかたの処理は終わった。
「最後に資料の処理するか」
次の作戦や人体実験の調査報告書や魔法について書かれている本などの選別を開始する。
選別する為に、多少頭を使うので最後にする事にしている。
(知的財産は大切だからね、しっかり判断しないと)
そうして回収するもの、国にこっそりと渡しておく敵の情報、燃やすもので選別していく。
「おーー、これは最近の魔法学の論文書か、これは回収と!フムフム、これは人体実験のレポートか、治療する時とかに役に立つかもな、これも回収と」
あらゆる場面を想定することは、最強道においては重要だ。
(人体実験の結果、殺すしかないという場面で、颯爽と現れて救っていく展開とかあるかもしれない。
機会を絶対に無駄にしない為にもこうやって日々の努力をしないとね!)
僕だってなんでも出来るわけでもない。
僕が望んだもう一つの能力、ゼロチャレンジ、最低限の挑戦権は、言葉通りあらゆる物に挑戦できる権利を得ることができる。
代表的なもので言えば、テレポーテーションや錬金術だ。あれらは、才能や素養がないとできない。
一見強そうな能力に見えるかもしれないが、自動生成君は甘くない。
確かに、僕には適性なしは存在しないが、全ての適正は最低ランクになる。
つまりは、僕は器用大貧民ということである。
これが最低限の挑戦権、カッコよく言ってゼロチャレンジ。
言葉通りで最低限の挑戦権しか得られない。
代償は全ての習得難易度が極難になること。
最強になる確固たる覚悟がなければ人生が終わる能力。
僕の考える最強に相応しい能力だ。
こればかりは自動生成君に感謝をしなければならない。
この能力を極めて扱うことで、不可能がない最強になれる上、その力は己が努力によってものにしたもの。
自分の力だと言える。
努力、僕が最強の次に最も好きな言葉だ
ああ、ただ一般的に思われているイメージの努力という言葉が好きなわけではない。
努力にも人それぞれで定義がある。
頑張った証で努力という人もいる。
まあ、考え方など人それぞれで、個人の自由である為、僕に関係ない限りは何も言わない。
様々な意見や考えの自由、大切だと思います。
善悪なんて人によって違う、これ大切。
自分の中の正解にしておくこと、外に出したら一つの意見にすぎない。
そのことをよく理解した上で、僕は目標を達成する為に行う行動のことを努力と呼ぶ。
質とかそこら辺はなんでもいい、目標のための行動なら、僕はそれを努力として認める。
僕において重要なのは、努力をなんでも叶えてくれる言葉のように扱うものが許せない。
努力とは、目標のため現実に向き合い抗う行動を示す言葉であることを忘れてはならない。
決してやれば何でも叶う言葉ではない。
僕は、努力は裏切るという言葉が嫌いだ。
まるで努力が悪いように聞こえる。
僕的には、努力を裏切るのはお前だと言いたい。
努力を無駄にするのしないのかは自分で決めれるのだから。
考え方的には、諦めたらそこで試合終了と同じだ。
まあ、とにかく目標のために行う行動という意味で僕は努力が好きだ。
一生懸命、足掻き頑張る行為はとても共感できるからね。
そして、その努力を求められるゼロチャレンジは、最高の能力である。
(この能力を極めた時、僕の最強伝説が始まる)
その為にも、日々努力する。
因みに、努力する上で、僕が大切だと思うのは、困難は分割せよである。
自分ができる最小単位からしっかりと積み上げいくことの大切さを示した言葉だと思う。
辛く地道なものになるが、確かな力になるからね。
「これでラストか」
努力について、頭の中で再確認している間ににラスト一枚になっていた。
僕は最後の一枚を確認する。
「なになに、これより我々の計画は最終段階に入る・・・・・・ふむなるほど」
最終段階てことは、この戦争もそろそろクライマックスということ。
(訓練中なのが惜しすぎる!!何かカッコいいことができそうな展開があるのにーー!)
文面からして確実に面白そうなことをしそうなのに、積極的に動けないことが悔やまれる。
中途半端が一番ダメなのがよく分かっているので、断腸の思いで諦める。
「折角なら国でもトップクラスの人が動くように情報を渡したいな。上の方の実力を知るいい機会だ。」
最終段階と書かれているので、多分やばいことなのだろう。
しっかりと対応してもらいたい為、下の連中に偶々を装って渡すより、手間は掛かるがしっかり対応できそうなところに直で渡したほうが、問題は解決できるし、いいものも見れそうと一石二鳥である。
(その為にも何をするか続きを読まないと)
「第一段階として、厄災を冠する悪魔の子を再誕させる儀式を行う。その為、必要となる生贄の奪取を行う。
生贄には、元騎士団長と大魔法使いの2人が運営する孤児院の子供とする。
実行は今夜・・・・・・」
メチャクチャ強いシスターと守り手・・・・・・騎士団長と大魔法使い、2人が運営する孤児院・・・・・・。
「アレ、もしかして・・・・・・これヤバいやつ?」
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