公募かWEBか

 小説執筆を始めて悩むことがありました。それは公募かWEBか。よりデビューを近づけるにはどちらを選択するべきだろうというものでした。実際、多くの方がこの選択で悩まれるんじゃないかと思います。僕もそうでした。

 

 これまで小説なんて書いたことはないし、どれぐらいの量を書けるかもわからない。自分はいったいどれぐらい書けるのかも当時はわかっていませんでした。

 なので、まずは一作完成させようと思い公募に応募してみることにしました。自分の中ではおもしろい作品が書けたぞと思い、応募したのですが、結果は一次落ち。後から振り返るとなんと独りよがりな作品だったか。それでも救いはありました。

 公募には応募すると評価シートという物がもらえます。一次通過以上という条件がついていたりもしますが、探せば全応募作に評価シートをくださる公募もあります。僕の応募した公募は全応募作に評価シートがもらえる公募でした。

 返ってきた自分の作品の客観的な評価を見て、自分はまだまだ力量が足りていないなと痛感したのを覚えています。

 ですが、この評価シートがもらえるというのが公募のメリットではないかなと思います。自分の作品の客観的な評価がもらえるので、自分が今どのレベルにいるのかがよくわかります。公募最大のメリットと言ってもいいかもしれません。


 あとは僕が思う公募のメリットは、受賞した時の賞金と宣伝じゃないでしょうか。受賞すれば賞金が出ますし、デビュー作を宣伝してもらえます。それから新人賞を受賞したという拍も付くでしょう。

 逆に公募のデメリットはなんでしょうか。それはやはり完成させるまで誰にも読んでもらえないことではないでしょうか。感想や意見がもらえず、完成させるまでたったひとりで戦わなくてはなりません。これは小説執筆初心者には結構難しいことなのです。モチベーションを維持できるかが問題です。

 完成すれば誰かに読んでもらえばいいのですが、読んでもらえる人が周りにいない場合はどうでしょう。公募の結果が返ってくるまで、客観的な意見がもらえません。せっかく苦労して書き上げても、感想がもらいにくいのです。これが公募最大のデメリットかなと思います。


 さて、ではWEB投稿はどうでしょう。WEB投稿でランキングの上位を狙い、拾い上げを狙うというやり方がありますよね。カクヨムにいらっしゃる皆様はそうじゃないかなと思います。まずWEB投稿のいいところは、感想やコメントがもらいやすいところではないでしょうか。投稿すればフォロワーが付き、誰かが読んでくれているという実感が湧きます。応援してもらっているという実感を得ることで、創作意欲が湧きます。初心者の方はWEBが向いているかもしれません。

 では、WEBで戦っていくにはどうしたらいいのか。それはずばり、毎日投稿だと思います。これはカクヨムの場合ですが、毎日決まった時間に投稿される作品が伸びやすいと思います。なので、毎日コツコツと書ける人がカクヨムは向いているのかなと思います。

 僕は半年前、カクヨムに投稿を始めました。前作の「セフレが義妹になった話」を毎日投稿で執筆し、星が600を超えました。処女作にしては凄いのではないかなと思います。やはり毎日コツコツ投稿したのが大きかったように思います。もちろん、キャッチコピーとタイトルは重要ですが、更新されない作品はランキングを上っていくのは厳しいのではないかなと思いますね。

 僕がWEB投稿を始めた理由としてはやはり孤独だったからです。何か目に見える形で誰かが読んでくれているという実感が欲しかったのです。


 そんな感じで僕は公募もWEB投稿もしたことがあります。そして出した結論は、どっちもやろう、です。

 僕は双極性障害の為に仕事にいけていません。一日の活動時間も人より短いです。ですが、執筆できる時間は人よりもあると思ったのです。幸い、僕が一日にどれぐらいの量が書けるかは把握できていたので、両方チャレンジすることにしました。

 お仕事をされている方はなかなか両方というのは難しいかもしれません。なので、上に書いたことを参考にして決めてもらったらいいかなと思います。


 僕の場合ですが、明日から始まるカクヨムコンと12月31日締め切りのオーバーラップ文庫大賞とMF文庫Jライトノベル新人賞に応募する予定です。原稿はまだ執筆中ですが、僕ならやれると思っています。

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30代双極性障害だけどラノベ作家になりたい オリウス @orius0

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