第2話 手続きもろもろ
公園に戻った僕は、夢を見ていたとも考えつつ、残りの1時間程を歩いて帰宅した。
頻繁に行き来できるとは限らないし、今踏ん切りをつけないとこのまま社畜道まっしぐらになるのは十分に想像できる。
1ヶ月の間にいろいろと準備はするけど、次の機会には通貨換金や税金対策などもつめないといけない。
最悪、女神さまには情に訴えてみよう。
たぶんそこまで切羽詰まれば弱気な僕も動けるはずだ。
翌朝、出社してすぐに伊谷見課長に、実家を継ぐことになったので今月いっぱいで退社したい旨を伝えた。
そこそこ嫌味を言われたが、一応退職願は受理された。
が、残りまくってる有給のほどんどが認められなかった。
ちくせう。
仕事の引継ぎを終わらせ、運よく見つけた中古のキッチンカーを購入し、営業許可を取ったりしていたら2週間も経過していた。
調理師免許だけは親の店の手伝いの際に取得しといてよかった。
今からじゃ間に合わないからな。
どんなものを作って売るのか?
そのためにはどんな準備が必要かなどを考えながら納車を待つ。
キッチンカーが納車されると、待機中に購入した機材・資材を詰め込んだ。
不足分の確認などをしつつ、女神さまからの呼び出しに対応出来る様にしていた。
ちょっとだけ不安だったのは、こっちの1ヶ月とあっちの1ヶ月が同じなのかどうか?
違ってたら大ごとなので、準備は早々に済ませ、こまめに公園に行き待機をしていた。
待つこと2週間。
やっと転移が始まった。
ここは白い空間
お待たせ。1ヶ月ぶりね。
お久しぶりです女神様。
そういえば自己紹介してませんでした。
僕は、
ただの(苗字等の無い)トールね。うん、覚えた。
徹が準備期間に心配していたことについて聞くと
いろいろと面倒だし、貴方にもスキルをあげるわ。
そうして貰ったのが、
個人スキル
『換金』で現地通貨と日本円が相互に換金可能
『女神の寵愛』にて、ずるいことに無税化
『アイテムボックス(小)』時間調整可能(停止~1年/1分)
※女神的(小)のため、体育館サイズであることの説明はない。
キッチンカースキル
『転移』発動すると世界間の分岐路が生成される
『収納庫』無限容量、時間調整可能(停止~1年/1分)
『調理器具カスタム』コンロの口数や、レンジ、フライヤーなどの入れ替えが可能
『燃料無限』ガソリン、バッテリー、LPガスが無限
『調味料補充』周囲の魔力を吸収し、減った調味料補充
※魔力の有る異世界限定。
『結界内聖域化』複数の結界石で囲った範囲内を聖域化。
※結界内への出入りは許可制。随時変更可能。
※ある程度の魔物の侵入を拒む。軽度の回復及び、状態異常からの回復。
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