セフィ大陸編1

第3話 移動してみた。


移動の方法だけど、見られたら困るんだよね?

はい、困ります。

だったら、トンネル内で転移を発動し、車ごとその分岐路に入りなさい。

帰りは?

安全を確保したうえで、軽い認識疎外をかけて戻してあげるわ。

なら安心ですね。


それで今日はどうするの?このまま行く?それとも......

一旦戻ります。

食材以外は準備しましたが、まだいろいろと足りないので。



戻ったあと、確りと寝て買い出しを終え、キッチンカーに『収納』した。




言われた通りにキッチンカーでトンネルに入り、『転移』を発動した、すると5分も走らないうちに見たことのない分岐路が出来ていた。


女神様の言ってた道ってのはコレだと何故か理解できたので、そっちに進むことにした。


どれくらい走ったのだろう?

気が付けばトンネルを出て草原に居た。


小高い丘に向かい周囲の確認を済ませ、見つけた道に向かって移動する。

ウサギっぽいのとか、犬?オオカミ?のような動物をしり目にキッチンカーは走り抜ける。


街道に出ると、踏み固められているおかげか振動が楽になる。

ちょっとだけ道をずれて休憩をしつつ、キッチンカーで移動する。

段々と街道の利用者が増えてくると、車のスピードを落とさざるを得ない。

興味はあるのだろうが、未知への恐れが勝っているのか、話しかけてくる者が居ない間に街までの距離を詰める。


入場待ち待機列が3本ある。

1つは豪華な門のため、お貴族様とか用と想像できる。

もう1つは歩行者ばかり。

残る馬車列に並ぶこととする。


窓を空けつつゆっくりと移動する。


門番に問われ、馬の無い馬車こと自動車と伝え、こっそりと女神さまに貰っていた入場証メダルを見せて中に入れさせてもらう。


荒事は無理と早々に諦め、冒険者ギルドではなく、商業ギルドの場所を聞きつつ移動する。

邪魔になりにくい場所に車を止め、中で手続きをする。


大きな馬車を止められる宿のことを聞きつつ、露天屋台の許可も取得した。



宿に車を止め、結界を貼ってから市場調査に繰り出して、販売予定のアレの値段を大雑把に決めることとした。


何かの肉串焼きの屋台がいくつかと、フルーツっぽい何かを売ってる露店が目に付く。

肉串1本で銅貨3~5枚、小さなリンゴっぽい果実は3個で大銅貨1枚ほど。

堅焼きパンで銅貨1~3枚、多分安いのは古いとかそんなとこだろう。

女神の説明から換算すると銅貨1枚で約100円、大銅貨1枚で1000円ほどらしい。

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