冒険の書

手に取ったのは一冊の本


空白のページは無限の地平


一歩目は震えていた


その震えがペンを走らせた


ページをめくる風は語る


君が出会う人、君が交わした言葉


そのすべてが行間に宿ると


涙は黒のインクとなり


傷ついた足跡も、迷い込んだ闇も


この本にとっては欠けてはいけない物語


君が最後のページをめくるとき


それは君だけの


誰にも奪えない、君が生きた証となる


空白を恐れてはいけない


さあ

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