第100話

「止めて」




強く言う…も、面白がってる男が止める筈もなく。



わかってる、わかってるけれど……。




「コイツの両親はなぁ、借りれる所から借りれるだけ金を借りて、逃げたんだよ」



「……え?」




美少女がおもわず、といった様子で声を上げ、あたしを見る。




逃げたのに“娘”がここに居る違和感。




「……」




あたしから話すことはない。



美少女から視線を逸らす。





「まだ14歳だった一人娘のコイツを置いてなぁっ!!」




「!?」

















(……お母さん?どこ?)




















「借金を全部背負わされて捨てられたんだよ、コイツは!!」











ギャーッハッハッハッ!!



と、真夜中だろうとお構いなしに、男は辺り一帯に響き渡る程、高らかと愉しそうに嘲笑ったーー。

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