第97話
見たことある人を発見。
何故、こんな所に……?
こんな所に、その容姿で一人で居れば絡んで下さい、ナンパして下さいって言ってるようなものだ。
飲食店の多いこの界隈では必然、酔っぱらいも多い。
それとも逸れたのかな?
大地か……進藤と……。
辺りを見るも二人の姿はない。
助けを呼ぶ様子もないし、メッチャ嫌そうなその人は昼間コンビニに現れた美少女だった。
ナンパ待ちってワケではなさそう。
因みに酔っぱらいでも、貧相で幸薄そうな女は避けるようで、あたしはナンパされたことがない。
言ってて悲しくなってきた…。
「なぁなぁ、無視すんなよー」
「イイとこ知ってるから行こうぜぇー」
……行かないだろ、下心丸出しの奴らとなんて。
てか……危ないぞ酔っぱらい。
死ぬぞ、酔っぱらい。
すぐ見てわかるくらい怒っている美少女。
殺気が漏れ出てる。
酔っぱらってるから気付かないのだろうけど……。
明らかに、美少女の方が強い。
拳を握って、今にも酔っぱらいを成敗しそうだ。
ハァ……。
「おーまわーりさーん」
叫んだ。
……なにやら棒読みになったが仕方がない。
突然のことにギョッとする酔っぱらい2人。
邪魔すんな、と睨んでくる美少女。
いやいや、コレがどっちにも一番ベストでしょ。
「こっちですー。美少女が酔っぱらい二人に絡まれてますー」
「ヤベッ」
「逃げろ」
スタコラサッサと逃げていく酔っぱらい達。
チョロい。
ドテッ。
あ、転んだ。
「「……」」
帰ろ。
視線が凶器のようにゴスゴスと突き刺さってくるけど気にしない。
気にしたら負けだ。
ん?おまわりさん?
嘘である。
う
「オイ」
「!!」
「今、おまわり呼んだのお前か」
ゲッ、モノホンが来た!?
マズい……。
ソロリと声を掛けられた後ろを振り返る。
……あれ?この人、この間の
ガシッ!!
「!?」
急に手首を掴まれ、引っ張られる。
「〜〜っ!?」
そのまま全力疾走。
あたしの前にはサラサラと揺れる綺麗な金色の髪。
「お前っ、SWORDのっ」
…SWORD、またその名前。
美少女はチラッと、現れた男の人を見たけれど止まることなく走り続けた。
「遅いっ」
「……いや…いや」
ゼーッ、ハーッ……。
なんであたしまで…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます