第87話
……裏に居ろよ。
ニヤニヤ笑いながら隣に立つ。
立たないで頂きたい。
どうやら防犯カメラを見て女の子の存在に気付いたようだ。
この店長はそうやって、可愛い子の時だけレジに出る。
そしてお釣りを渡すときに、女の子の手をギュッと握るセクハラ野郎なのである。
「ああ……。あんな可愛く胸の大きい子と犯りてぇなぁ……」
ハァ……ハァ……じゅるりっ。
なんて鼻息荒くヨダレを垂らしながら言う変態。
心底気持ち悪い。
こんなことを聞かされるのも立派なセクハラ
「あ、今セクハラだとか思っただろ!?」
自覚があるんだな。
「そうですね」
素直に答えると
「ハッハァッ!!安心しろ!お前みたいな貧乏で貧弱な容姿には少しも起たねぇからよ!!」
……聞いてねぇよ。
高らかに笑う変態。
仕事中だってことをわかってるんだろうか、コイツ……
ガァアアンッ!!
「「!!??」」
突然、外で凄い音がした。
鉄と鉄がぶつかり合うような音。
……何?
ココから見える外は変わった様子はない。
「ちょっっ、ちょっと見てこいよ」
ビビった店長が言う。
本当に、なんでこんな奴が店長になれたのだろう。
逆らうだけ時間のムダ。
嫌って程わかってるから見に行こうとしたら、レジの前にさっきの美少女が立った。
「いらっっ、いらっしゃいませぇーっっ」
店長が変な裏声でそう言うと、あたしを押し退けレジの前に立つ。
この野郎……。
まぁ、この間に外を見てこよ……
「ちょっと」
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