第85話

あたしはその話を大家のおばあちゃんから聞き、怒り心頭の所に志郎が来て話を聞き、次の日早速志郎はその井戸端会議に乗り込んでいった。



イケメンで色めき立つババア共。



そしてそんなババア達に一言言ったそうだ。



"こんなガリ細に起つか"と。



そしてその場に居る全員が"ああー……"と納得したそうだ。



それ以降あたしの話は出なくなったらしい。


たびたび志郎の話は出るらしいが。



……志郎の野郎。


あたしもアンタじゃ濡れんわ。



思い出しイラッに眉間にシワが寄る。



と同時に




「!?」




田端さんとは違う、強い視線を感じバッと外を見る。




……何?


外を通り過ぎる人、お客様、誰もこちらは見ていない。



……気のせいか。




「どうかした?」



「いえ、なにも。それで?あたし何か用ですか?」




あたしは視線を田端さんに戻し聞く。




「あっ、そうそう」




……わざとらしいことで。




「昨日のことなんだけど、リュウちゃんを助けたイケメンは誰なの!?知り合い!?」




……ハァ。


やっぱりな。



昨日助けてくれたイケメン。



それは進藤である。


考えないようにしていたのに。




しかし先に上がったはずの田端さんは何処で見ていたのか……。


相変わらず助けてくれもせず。




「知り合いではないです」




嘘を言う。



進藤のことを聞かれたくなかった。



この話は終わりだとばかりに口閉ざす。







「ああ、アレはイケメンだったな!俺の次に!」




店長が出て来た。



……つか。




「……あ"?」



「へ!?」



「えっ!?」




こんっっのブサイクヘタレ店長が、何言ってやがる。



従業員も守れないような奴が、進藤より上?




ないわ。




「凄くカッコ良かったですよね、彼!女の子が襲われてるのに、安全圏に居て見て見ぬふり助けもしない、誰かさん達とは大違い」




ニッコリ笑って盛大に毒を吐いてやる。



目を丸くする二人を放っておいて仕事に戻った。




あたしは……そんな……とか


俺は助けようと……なんて聞こえてくるが無視。




フン。




(今のっ今の録ったか!?)



(録った!!録ったから身を乗り出すな!!バレんぞ!!)



「……??」





やっぱり見られてるような……。

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