第67話

コンビニで買い物なんてっ。



コイツ、セレブかっ!?



コンビニで働いているからこそわかる。



コンビニはやっぱりちょっと高いのだ。



大手スーパーなどと比べて。



家の近くなら安いスーパーがわかるんだけど……。



ここら辺はちょっとわからない。




進藤に聞いても、スーパーなんて行かねぇからなぁ。と言われるし。



……役に立たないな、この男。




「あ、なんだ、その瞳」



「……なんでも」



「いーや。わかる。呆れてんだろ」



「おお、正解」




よくわかったな。




「だろー。じゃねぇっ」




……忙しい奴だな。




「好きな女に呆れられるなんて、あってはならねぇ」




……知らんがな。




「待ってろ」




と言うと取り出したのは文明の利器、スマホ。




「よし、こっちだ」




片手は手を繋いでるから(離せばいいのだが全く離さないという)、器用に片手で操作し調べ終えると弾んだ声でそう言い、あたしの手を引いて歩き出した。




そして5分くらい歩いた所で光溢れる場所に出た。



大型スーパーの明かりだ。




「!!」



「どうした桜竜?ここで……おおぅ!?」




今度はあたしが進藤の手を引っ張り走り出す。



卵っ!!



見つけたっ!!




「ほら見て!進藤!卵一パック68円だって!」




何この安さっ!?



安っっ!!



えっ、ちょっと場所覚えて今度からここに来ようかな!?




興奮して卵を手に取り、進藤に見せると





「ああ」




と返事をした進藤が瞳を柔らかく細め笑った。

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