第61話

「何をする」



「桜竜が俺じゃない男の名ばっかり呼ぶから」



「男って……俺は仲間だろうが……」



「ブハッ!!」




なんとも情けない大地の声に吹き出してしまう。



そのとたん、ベロッと掌を舐められた。



「ひぃいっ」



「桜竜」



「なななんだっ!?」




この変態っっ。



手を離したいけど、離すと……。




「っっ」



「俺とのキスを思い出してそんな可愛い顔してんの?」



「なっ!?」



「やっぱキスしたんかっ!?」



「ちちちちちっ」



「乳!?」



「!?」



「あー、もうお前うるさい」



「ちょっ、止めてっ蹴らない……

あ"ーーーっっ」



「大っっ、にぃぃぃぃぃぃぃっ!?」




またしても舐められる。



もうやだ、この変態。



大地が廊下に蹴り出されてしまった。



味方がっっ。




ガチャッ




「!!」




鍵が閉められたーーっ!!




「進っっ」



「焔」




??ほむ?



「焔。俺の名だ」




焔……。




「変わった名前だね」



「変わった名前同士、お似合いだと思わねぇか?」



「ふふ。変わった名前同士……ね」



「(笑った!)桜竜……」



「あっ!!」




バッチン!!



近づいてきた進藤の顔を再びブロックする。




「桜……」



「今何時!?」




一体あたしどれくらい寝てたの!?




「新聞配達っっ」




行かなきゃ!!




「……新聞配達?」

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