第53話
お姫様抱っこされたまま……凄い注目されながら入ったのは小さな公園だった。
……こんな所に公園があったんだ。
いつも"flower"とコンビニと新聞配達と同じ道しか通らないから気付かなかった。
……公園なんていつ振りだろう。
あれはまだ……
っっ思い出すな!!
出てくるなっ!!
あたしは思い出しそうになるものを首を振って必死に追い出す。
いらない、思い出なんて必要ない。
「桜竜?」
「…………」
「桜竜!!」
「っっ!!あ……!?」
いつの間にかキスが出来そうなほど近くに進藤の顔が。
おもわず息を飲む。
「大丈夫か?」
心配される。
大丈夫?
それはどのことを言ってるのだろうか。
さっきのことか、それとも……。
「大丈夫、ありがとう」
……バカなことを考えた。
進藤から目を逸らしそう答え……
って!!
どうしてこんな体勢に!?
進藤はあたしをお姫様抱っこしたままベンチに座っていた。
「下ろっっ」
「桜竜」
下ろしてと言おうとしたら、低く少し掠れた声で呼ばれた。
逸らした目をソッと進藤の方に戻せば、どこか熱っぽい視線とぶつかる。
そして
「会いたかった」
と抱き締められた。
「ーーーーーっっ」
その瞬間、あたしは声にならない叫び声を上げ、進藤の腕から死に物狂いで抜け出した。
「桜竜!?」
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