第51話
夕方で人通りも多くなっているがやはり誰も知らん顔。
店の中を見るも、店長も夕方のアルバイトの人もサッと視線を逸らした。
「クックッ。アーハッハッハッハッ!!」
「「「「「!!??」」」」」
可笑しかった。
……あたしはなんのために生きてるの?
「笑うんじゃねぇっ!!」
また手が振り上げられる。
もうどうでも良かったあたしはされるがまま叩かれる。
はずだった。
ガッ!!
「ぎゃあっ!?」
あたしの手を掴んでいた男が吹っ飛び……何かとても暖かいものに包まれた。
????
「桜竜」
「っっ」
優しい優しい声で呼ばれた。
もう覚えてしまったその声は
「……進藤」
だった。
……どうして?
そこでようやく進藤に抱き締められているのだと気付く。
「桜竜」
少し身体が離され、顎を持ち上げられ上を向かされる。
涼しい切れ長の瞳と目があった。
「桜竜に触ってるのにムカついておもわず殴ったが、知り合い……」
「おいっっ!!お前何っっ、ぐぇええっ!!」
一人が後ろから進藤の肩を掴んだ。
だが進藤はそっちを見ることなく男の腹を殴る。
転げ回る男。
「これ……どうした?」
切れた唇の端をソッと撫でられる。
「…………」
言っていいのかわからなくて話さないあたしに
「ちょっと待ってろ」
進藤はそう言うと離れ、残りの3人と向き合うと。
「お前らか?桜竜を傷付けたのは」
そう聞き、瞳を鈍く光らせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます