第49話
「ねぇ、ちょっとっ!!」
美己が店員を呼ぶ。
「なんですかぁ?」
怠そうに来る店員。
「あそこ困ってるじゃん、さっさと行ってあげなよ」
「……」
美己の言葉に何も言わず嫌そうにそのテーブルへ向かった。
「何あの態度。最悪。いくら料理が美味しくても店員があんなんじゃもう来たくなくなるね」
「すみませーん」
いつまでたっても注文を取りに来ない店員を別の客が呼ぶ。
「……はい」
面倒そうに出てきたもう一人。
そこは、"お待たせいたしました"だろうが。
桜竜は必ず一言そう言っていた。
店内を見渡せる位置に常に立っていた。
ガタンッ
「「焔??」」
立ち上がった俺を見上げてくる大地と美己。
それには答えず俺はキッチンへ。
「……あのお客様、何か?」
「オーナーは?」
「……私ですが」
「昨日来て、桜竜……。真田さんの接客は凄いと、また来たいと思った。が、今日の二人、あれはなんですか?」
「……」
「あの二人はこの店のためになりませんよ」
キッパリと言う。
むしろマイナスだ。
桜竜が働いてる店じゃなければ、こんなことは言わない。
あれだけ頑張ってる桜竜も同じように思われるのは我慢ならない。
「……ありがとうございます」
オーナーは深々と頭を下げた。
ヒョイっと出てきた俺の言葉を聞いて、怒ることもせず。
良い所で働いてるんだな、桜竜。
で、ここからが本題。
「それで真田さんの家を教えてほしいんですが」
「え?」
桜竜のことばかり考えてたら、今すぐにでも彼女に会いたくなった。
桜竜ー。
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