第41話
「ねぇ、あれ本当に焔なの?なんか背中がめっちゃウキウキしてるじゃん」
「初めて恋を知った男は皆あんなもんだ」
「……恋なんてそんな楽しいもんじゃない」
flowerに行く途中、美己がそんなことを言う。
「美己」
大地が困り顔だ。
ハァ……。
「そう思うならアイツのことはもう諦めろ」
毎回毎回そんな顔するなら。
「焔にはわからないよっ!!」
「わからねぇな」
俺は今、桜竜のことを思うだけで幸せだ。
「じゃあ焔の好きな子に他に好きな人がいても!?」
「おまっ、嫌なこと言うなや」
「ほれみろっ」
恋歴の長い美己には勝てなかった。
「どんなに無下にされても……いつも違う女といても……好きなんだからしょうがないじゃん……」
「美己……」
大地が両手を広げるも
「いらんっっ」
と、にべもなく断られる。
好きなんだからしょうがない……か。
わかる。
「仕方ねぇな。レアチーズケーキでも奢ってやるよ」
桜竜がイチオシというケーキ。
昨日食べたかな?
「やった!!焔、太っ腹!!」
美己に笑顔が戻る。
あれがどんな男か知ってる。
顔も良いし、頭も良く、人を纏めるのもうまい。
友としては良い奴だ。
だが女のことに関してはダメダメ野郎。
「なんで志郎がいいんだよ」
そう美己が好きなのは志郎だった。
「それは秘密」
「ちょっと俺も会話に入れてよ」
大地が話しに入ってきた所で、flowerに着いた。
もうそうなると美己の恋話なんてどうでもいい。
桜竜!!!!
意気込んでflowerのドアを開けた。
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