第24話
ダウンジャケットはとても暖かくて良い匂いがした。
って、変態かあたしは。
「そして最後はこれだ」
まだ何か出てくるのか?
と思ってたら、前髪を上げられベシッとオデコを叩かれた。
「何す……」
「熱あるだろ、お前」
「お前言うな」
…………。
「ないっ」
プイッと男から視線を逸らし言う。
それを認識してしまうと、もう体が動かなくなってしまうから。
だからあたしは熱なんてない。
「ククッ、そうか。でもそれは貼っとけ」
「ん?」
いつの間にかオデコに冷えピタが貼ってあった。
「これ持て」
「え?なんで」
「いいから」
…………。
ケーキの箱とナイロン袋を押し付けてくる。
でもそれを持つとあたしはゴミ袋を持てない。
それでもここまでしてくれたのだ。
1つくらい言うことを聞かねばならないか……。
それを持つと、手ぶらになった男がゴミ袋を2つ軽々と持ち上げた。
「ちょっっ」
「行くぞ。道案内を頼む」
涼しい顔をしてそんなことを言う。
「どうして」
こんなことをするの?
こんなに親切にされるいわれがあたしにはない。
意味がわからず男を睨めば
「昨日の礼だ」
と笑った。
……ハァ??
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