第21話
アレやコレやをやってる内にオーダーストップの時間がきて閉店時間。
40代夫婦はオーダーストップの前に帰り……最後まで残ったのはやはりというべきか……この二組。
閉店ですと言うと、男達が立ち上がる。
その手にはケーキの箱。
ちょっと可愛らしい。
それに続いて女達も立ち上がる。
もはやストーカーか?
怖いね。
男達に少し同情する。
「なぁ、お前」
するんじゃなかった。
「お前ではありません」
お前言うな。
「じゃあ名前教えてくれ」
お金を出しながら言う男。
何故に……?
女達に凄い目で見られるあたし。
ハァ、めんど。
「お客様」
ニッコリ笑う。
「わぁ、愛想笑い全っ開」
もう1人の男が楽しげに笑う。
バレたか、まぁバレたところで。
「後ろのお客様がお待ちですので」
暗に早くしろと言えば、物凄い嫌な顔をされたが、本当のことです。
「ありがとうございました」
お金を受け取りペコリと頭を下げて次の……。
次……。
めっちゃ、睨まれてるじゃん。
態度悪いじゃん。
イラッとするわー。
「ゴホッ」
「焔さん達に構ってもらったからって調子にのんなよ、ブスッ」
……。
謂われもない悪意をぶつけられる。
それだけで体力消耗する。
「のってません。言い掛かりは止めてください。ありがとうございました」
「ハァ!?ちょっ!?」
レジから出てさっさと店から追い出す。
その時には男達の姿はなかった。
「やだ、焔さん達どこ行った!?」
「あんたがあんな女に構うからッ」
そんな会話を背にあたしは店の鍵を閉めた。
さっ、皿洗いだ。
「ゴホッ。ゴホッ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます