第8話【鏡裏魔法少女】✕【占星魔法少女】
あの
あの攻撃に対抗する能力を願って大吉が出た結果が今の状態だとすると、みなみのうお座の力は深海の水圧に耐えること?いや、よく考えろ。今のリオンは相手と同じように空中に浮かんでいる。なら、アレは擬似的な海を造っているのか?ここまで周囲への影響を制御することが出来るということは、それなりに長生きしている個体らしいな…。一体今まで何処にいたのか…、これは考察が捗るなあ、ハハハ。
彼は頭の回転は早いほうだと思うが、その分こちらがついていくのが大変だ。不満というほどでもないのだが。しかし、先程心のなかで呟いていたことが引っかかる。
海を作り出す能力。
正直、何をどうしているのか詳細な原理は分からない。しかし、魚の能力を得ている
相手に目を向ける。深海の
先に動いたのは、
再び魚形態に変化しての突進。そして
ここで、ここから離れた比較的安全な場所にいる
一度、地面スレスレの場所に降り、そこから一気に
逃げている間も星浦が見ている景色をリアルタイムで共有する。あちらがこうなっているということは、
地面から離れて、今度は横にある建物の壁面スレスレを泳ぐ。急な方向転換で一度相手を撒こうとするが、建物の屋上部分にたどり着き、隣の建物の屋根に移動したとき、敵はどうしたか。建物を破壊してひたすらにまっすぐこちらを追いかけてきた。想定外の動きに思わず拳を強く握りしめる。
別の道路には、同時にたどり着いた。その場所は、スケートリンクのように薄く氷に覆われていた。このようなことが出来るのは
正解は、たった今破壊された建物に脚をかけようとして、突然表れた、一度自分を助けてくれた恩のある相手を貫き、液体状の肉体を氷漬けにしている、だ。
つづく
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