第20話

ドアの前でのか。


嘘はつけない。


「見ました...」


私がそう言うと、オウジサマはニヤっと笑った。


不敵な笑み。


「ダメじゃん?覗き見なんて」


そう言って男は私にキスをして来た。


最初は何をされてるかわからなかった。


ただ、唇に感触があった。


私のファーストキスは呆気なく取られてしまった。


「な..何するんですかッ!」


私の頬に涙が伝った。


この涙は怖いからではない、初めてのキスがこんな呆気なく終わってしまった事に泣いている。


「もしかして、始めて?」


オウジサマはまたニヤっと笑った。

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