第22話着!イタリア!
飛行時間約14時間。とても長旅だった…。
そしてついに来ました。大魔王邸。イヴ君のいるお家。お姉さんのエレナさん、レオさんにひっついているけど周りの人にすごくチラチラ見られる。
そ、そりゃ有り得ない光景だよね。だって私一般人だし。
「おい」
「ビックゥゥ!!」
エ「あら、イヴじゃない。部屋から出るなんて珍しいわね?」
「姉貴も来たのか。おいバカ女、んなコソコソついてきてんじゃねぇ。注目の的だろうが。」
「イヴ君…」
突然声かけられて物凄く驚いたけど、イヴ君だ。呆れた顔で腕組みしながらため息ついてる。
でもなんだろ、イヴ君見たら少しホッとしたかも。
レ「坊ちゃん〜?あんた杏に謝っときなさいよ。」
「はぁ?なんだよ急に。何もしてねぇだろ。」
エ「女の子に絶壁って言ったんですって?あんたそんなに乳デカイ女が好きだったの?」
「んな!?なわけあるか!!つかそんな事いちいち気にしてんじゃねぇバカ女がっ。結構前の事だろそれ!!」
「グサッ…そ、そんな事…」
レオさんの一言に怪訝そうな顔して”?”を浮かべてたイヴ君もお姉さんの一言に少し顔赤くして怒り返してる。
私としては全然そんな事じゃないんだけどね…うん。なんか傷口を抉られただけなような気も…
レ「あんた…そのうち杏から嫌われるわよ。」
「あぁ?何言ってんだコイツは。ったく、顔合わせて早々疲れさせんなよ。…ん。」
「ん??」
「荷物。よこせ。」
「い、いいの…?」
「俺に同じこと言わせる気か?脳みそぶちまけてぇなら先に言え。」
ーチャカ!!
「わわわ!!ごめんなさい!!よろしくお願いしますっ!!」
エ「いや下手くそか。」
盛大に舌打ちされた!?すごく大きくっ。け、拳銃も頭につきつけられたし…。危うく明日を迎える前に死んでしまうところだったわ…。
やっぱり…来たの失敗だった…?
「…ぐす…」
「…おいレオ。メシまでまだ時間あるよな。」
レ「ん?そうねぇ。あと2時間半かしら?」
「そうか。ほらよ、ノロマ女の荷物お前が運んどけ。」
レ「えっ。なんで私??」
レオさんが珍しく顔のビジュアル崩してホワイ?って顔になってるっ。さすがイヴ君、前触れのない理不尽だ…。
こんなに押し付けちゃったら迷惑になっちゃうよ。それなら私が部屋まで運ぶのに…。
「あ、あの…だったら私が…」
「お前はこっちだ。行くぞ。」
「え?え?ど、どこに?」
「…街。荷物持ちな。」
荷物持ち!?普通逆では!?
レ…レオさんったすけーっ
レ「あ、そういう事?んもうしょうがないわねぇん。いってらっしゃぁ〜い♡夕飯までには帰るのよん♡」
「!?」
じゃぁお姉さんは!?
エ「あぁ…私は幻想を見てるのね。あのイヴがこんなに女の子を構うなんて。気をつけて行ってらっしゃい2人とも。」
「うるせぇクソ姉貴。モタモタすんな芋ノロマ。置いてくぞ。」
そ…そんなぁぁ…私一人で生きて帰ってこられるの?どうしよう何か怒らせたら。やっぱりズドン?
な、なるべく怒らせないように行動しなくちゃ。怖い2日間になりそう…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます