第21話まさかの人物
友香ちゃんとプレゼントを選んで暫く。
とてもいい物が買えたと私としては思うんだ。お姉さんと友香ちゃんのおかげだね。渡すまでが緊張なんだけどさ。
そして今はレオさん待ち。明日はついにイヴ君の誕生日パーティーだからお迎えに来てもらう予定なの。
レ「杏〜お・ま・た・せ♡早速行きましょぉ〜!」
「レオさん!お招きありがとうございます。お世話になります!」
レ「んふ♡いいのよ、いつも私がお世話になってるんだから。さ、早くしないと坊ちゃんの機嫌が悪くなる。行くわよぉー!」
「はい!楽しみです、イタリア!」
レ「パーティー終わったら一緒に買い物に行きましょうね。あ、それと今回のジェット同伴者もいるから。」
「え?同伴者、ですか?」
たしか一番いいクラスでのお席だって聞いてたんだよなぁ。私エコノミーでいいのに。
今回は誰も一緒になりたくないって事で貸し切ったってとんでもない事言ってた気もする。
その中での同伴者…きっとすごい権力の持ち主なんだ…。
レ「大丈夫よ、坊ちゃんのお姉さんなんだけどね?こっちは全然いい人だから。」
「イヴ君お姉さんいたんですか!?」
レ「えぇ。姉弟揃って綺麗な金髪よ。あ、ほら来た。おぉ〜いエレナ〜!」
エ「声大きいわよレオ!もう、注目の的…あれ?杏ちゃん?」
「ア…アンティークショップのお姉さん…」
と…時が止まりました。
アンティークショップのお姉さん…?え?イヴ君のお姉さん??
え??
わ、私この前、散々イヴ君の事を大魔王って…イジワルの化身だって…。
レ「あらん?知り合い??」
エ「え、うそ!一緒に行く一般人って杏ちゃん!?じゃぁこの前言ってたイジワルの化身の大魔王って、イヴ!?」
レ「何その正直者の正論。」
「ごごごごめんなさい!!まさかお姉さんだなんて!!」
終わった!!私の人生終了した!!まさか本当にイヴ君のお姉さんだなんてっ。
え、え??じゃぁあのアンティークショップは??え??
エ「それは別にいいのよ!ねぇレオ、あのイヴがわざわざ杏ちゃんに着物プレゼントしたって本当!?」
レ「そうなのよ。杏の素直さにゾッコンみたいでね?学園祭だって顔出しに行ったのよ。」
エ「天変地異!?地球終わるの!?それとも私達のファミリーが解散する!?」
「そこまで…。そ、そんなに珍しいんですか?」
エ「とんでもない事よ…。だってあの子、気に入らないって理由だけで使用人を何人殺してきたか。」
「ヒュッ。」
レ「クビにすればいいだけなのにねぇ。すーぐチャカ出してズドン!って。」
チャカ出してズドン??わ…私…何か失敗したら明日が命日になるかも。
今のうちに言い残した事を書いておこうかな。
レ「さ、話も終わったことだし。2人とも行くわよ〜」
エ「大丈夫よ、杏ちゃん。イヴでも私の友達には手を出さないから。」
「そ、そう…ですか…」
どうか生きて帰って来られますように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます