第8話
拝啓
志保姉さん、お元気ですか?
私は今、ラブなホテルにいます。
いつだったか志保姉さん言っていましたよね。
「粗チンだしガシ〇ンだしひとりよがりでちっとも気持ちよくなかった。パイ〇リばっかして1人でイッてんの。オ〇ニーかよって感じ。ちょーつまんないマジで最悪。ああいう男ホントやだ」
私は今まさにそんな男に抱かれています。
つらいです。
アルコールを大量摂取したせいだと思うのですが盛大に潮を吹いてしまい【俺は令和の加藤鷹だ!】と勘違いした彼の手が止まりません。
それが全然気持ち良くないのです。
志保姉さんと違って私にはパイ〇リするほどパイがないのでそれはできそうもありません。
自称テクニシャンの彼のソレは、それはそれは【粗】でありまして。あ、なんなら私のこのちゃいちーパイでもパイ〇リできそうな事に気が付きました。
それを自慢げに咥えさせたり得意げに打ち付けてきたりするのですが、これといって特に感じる事はなくただ虚しさだけが押し寄せて、彼はひとりでイッています。
I Can't Stop The Loneliness…悲しみが止まりません。
志保姉さん、
セックスってふたりでするものですよね。ふたりで気持ち良くなるものですよね。
彼は何をしているのでしょう。
私は何をされているのでしょう。
私にもいつか現れてくれるのでしょうか。
そう、志保姉さんが言っていた一平ちゃんのような、身も心も相性抜群の素敵な殿方が。
恋ってむずかしいですね…セックスって奥が深いですね…とっても。
敬具
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