第28話

スーパー

そこで先程、さよならした奴とまだ約束11時でもないのに再会していた


「なんであんたいんの?」

一番先に声を掛けるのはもちろん華音



「いや、それこっちのセリフだからな?」



「いや、あんたがここにいる方がありえないっしょ?」


「あ?それをいうならいかにも料理出来なさそうなんがスーパー来てるっての方がありえないんじゃね?」

確にとおもわず頷く俺



「はぁ?何言ってんのよ唯はともかくなんで私や楓まで?」


は?

「ちょっ聞き捨てならんぞ?俺はともかくって何だよ」

素早く反論する、いやいや俺も出来ねぇけどさ、華音も出来ねぇだろ?



「あんた作れたら怖いわ」


あぁ言えばこう言う

楓以外の三人はスーパーのど真ん中という事を忘れ口論し始めた



「ねぇ、三人とも……邪魔になるし煩いよ?」

楓がそう言うと答えるのは華音

「だってこの馬鹿二人が」

「何だと?」

柳と声がハモった



「まぁま、てか柳君?


スーパーに来てる人が皆料理作るとは限らないんじゃ?ほらおつかいの人とかさ」



「あぁ~そうだな



で、お前らははじめてのおつかいに来たのか?」



「……………」

一瞬 シーンとする俺等


いやいや、おつかいだとしてもはじめてとは限らないだろ?


ってかこの歳ではじめてのおつかいとかどんだけだよ全く



「つか、おつかいに来たんじゃないしね、楓君のご馳走を食べるために材料買いにきたのよバーカ」

ナイス華音

もっと言ってやれ




「楓が、作るのか?」



「えぇそうよ、もう楓君の料理は天下一品なんだからね。フッあんたなんかが一生食べれないようなね」


威張る華音


「そこまでじゃないよ」


照れる楓



つか早く食べたいんだけど中々帰れねぇじゃん


「そんなに美味いのか?」興味津々な柳



ってえ?柳…君?

まさか


そのまさかのまさかだった


「じゃあ柳君も食べに来る?」



「なっこんなやつに楓君の料理食べる資格ないわよ」


「華音ちゃん、柳君が来たいみたいだし…それに仲良くね?」



「しょうがないわね、いいわ


楓君の優しさに免じて許してあげるわ」



………華音、何様だ?




こうして何故か柳も一緒に食べる事になった

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