第5話
リナとヒョウガの戦いの後、クエストをこなしながらの特訓中。
「今日は『シュート』より威力の高い『バーストシュート』をやってみましょうか」
「バースト?」
「シュート?」
俺とアリアは揃って首を傾げる。
「簡単に言うと『シュート』より魔力を込めて放つだけなんだけどね。もちろん威力は込めた分だけ上がるわよ。ただし、放つ際には込めた分だけ負荷は掛かるけどね」
「こんなの簡単っすよ。うおりゃ!」
そう言ってハヤテは『バーストシュート』を放つ。見事にゴブリンに当てて一撃で倒す。
「まあこんなもんすかね」
「す、凄い……!」
「やっぱお前凄いな」
「ほらあんたたちもやってみなさい」
さっそくやってみる。いつもの『シュート』よりさらに魔力込めて……。放つ!!
「いっけぇえええ!……って、全然違うとこにっ!!」
あらぬ方向に飛んでいった魔弾は大きな音を立てて地面を抉った。
「まあ最初は仕方ないわね、威力が高い分『シュート』より制御は難しくなるからね」
「それを最初に言ってくれよぉ……」
「何事も経験が大事よ」
今度はアリアがやるようだ。
「えーい!」
俺みたいになるのかと思っていたら、アリアは『バーストシュート』をゴブリンに命中させていた。
「あ、当たった!」
「やるじゃないアリアちゃん」
「当てられなかったのは俺だけかぁ……」
「あんたはまず『シュート』の精度をあげた方が良さそうね」
リナは苦笑いしながらそう言った。
うーん、遠くにいるから当てられないなら近付けば当てられるか?けど、近付いたら攻撃されるか……。
どうすればと、頭を抱えるカイトだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます