第15話

『では教えよう。お前の両親の事を…。』





『お前の父はここから遠い町の剣士であった。

そして母はその町から程無くした村の娘。

そして二人結ばれ、お前が生まれた。


しかし、お前が生まれて一年も経たぬ内、その村は魔獣達の襲撃にあったのだ。


村は壊滅状態で、町から援軍が来た時にはもう…殆どの人間が喰い殺されてしまった後だった。


お前の母は瀕死の状態で、赤子のお前を必死に抱えていた。

「この子を助けてっ!!誰かっ!!」

と必死に訴えていた所に当時まだふらふらと傭兵をしていたケイが来て…お前を受け取ったのだ。


「大丈夫!!この子供は俺が何とかする」

と。

…お前の母親はそれを聞いて安らかに眠ったよ。

家族を護るため勇敢に戦った父の傍らでな…。』



クロノが全てを語るのを、マオは何も言わずにじっと聞き入っていた。


「そうか…。うん。教えてくれてありがとう、クロノ…。」

マオは、全てを聞いても取り乱さずに落ち着いた声で礼を言った。

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