第8話


「…ここ…は?!」


LOOPの先…。

そこは、見たことの無い部屋の中だった。


「?!魔方陣?!」

しかもマオが佇んでいたのは、小さな魔方陣=結界の中。


キィ…カチャン…。


小さく音がしたのは、少し上の方から。

近づいてくる、靴音と隙の無い気配。


と、


「…マオ…ですか?!」

声の主は…

「っ!!リーズッ?!」

そう。薄い水の色の髪、柔らかな声、そして…優しい面影。

リーズに間違いは無かった。


「マオ、どうしてここに?」

驚いた顔をして結界の中のマオを見ている。

「…話せば長くなるんだけど。。。リーズ、ココ何?!」

周りをキョロキョロ見渡して、リーズに問いかける。


「あぁ…。私の、プライベートルーム兼村の監視室ですよ。」

にっこり微笑んで、奥の部屋を見せる。

そこには清楚な感じのベッドがあった。

「・・・。納得。」


そう、ポンッ…と手を鳴らすマオに、リーズは、

「お帰りなさい。マオ、此方で詳しい話を聞かせて下さいますか?」

と、マオを結界から出し、ソファーに座らせた。

「…実は…。」


マオは、聖魔の森の事、ミクの事、神殿の事、クロノの事…そして、ケイの事…。

自分に起こった事実を整理しながら話した。


そして・・・


「…俺、ケイの事は大好きだ。でも、恋とか愛とかそんなんじゃないんだっ!!」

力一杯握った手が震えていた。

「・・・。」

そんなマオに、リーズは何も言わずに黙っていた。

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