第2話
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瞳を開くと、そこは神殿の祭壇だった。
「っ!!マオっ?!あれ…?一人…?」
笑顔で迎えたミクだったが、マオがケイを連れていない事に不安になる。
「ケイ…逢えなかったの?!…それとも…」
泣きそうな顔をするミク。
そんなミクの傍へ寄ると、
「ミク、…俺は、ケイの心へはLOOP出来なくなったんだ。」
と、真剣な眼差しを向ける。
「え・・・?」
ミクの大きな瞳が、不思議そうに開く。
「俺が好きなのは、ミクなんだ。だから…俺のLOOPはミクの元に繋がったんだ。」
「う…そ…。」
開いた目が、更に大きく見開くと、耳も、尻尾もピンッと真っ直ぐに伸びて驚いている。
「本当だ。…ミク、ずっと一緒に居たい…。」
「っ!!マオっ!!僕もっ!!一緒に居たいっっっ!!!」
ミクの溢れる涙をマオがそっとすくう。
が、
『…コホンッ…!!雰囲気ぶち壊してすまんが…』
と、横から声が降ってきた。
「!!!」
「わっ…!!」
『…はぁ、お前達、行くあてはあるのか?』
クロノは一つ溜息を吐くと、二人を現実的に引き戻す。
「…アクア・フォレストじゃ…ダメなのか?」
マオは少し考えて聞いてみた。
『mixが人の村では難しいであろう…。』
だが、クロノは厳しい顔をしてそう返す。
「っ!!」
言葉の出ないマオに、
『ミクには才がある。我が神殿に居て貰いたい所だった。…神殿裏の土地をお前達に開放しよう。勿論、停まった時も解除して…な。』
と、二人には思いもかけぬ言葉を紡いだのだ。
「クロノっ!!いいの?!」
ミクがぱぁっと明るい顔になる。
『無論、ミクには修行して貰うが…な。』
つられてクロノもニッコリ笑いかける。
「クロノっ!!サンキュ!!」
マオが早速そこへ行こうとすると、
『マオ、ミクはこの15年間、かなり成長が遅かった。…これから大きく、強くなるぞ…。』
と、含みを込めた真相を告げる。
「?!ミクって、15歳だったのか?!」
色んな事に驚いたマオだったが、
「マオ~っ!!早くぅ~」
と言うミクに連れて行かれたのだった。
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