第7話






『親愛なるコータ先輩へ☆


先日はメールありがとうございましたっ!!めちゃくちゃ嬉しかったっす(*^^*)


僕、なんか色々あって…仕事が決まったみたいで(苦笑

学校も行きながらなんで正直ダルいんだけど…親がスゲー乗り気なんで…。

週末から少しずつ忙しくなって行きそうです。


的場先輩は、相変わらずお兄さんの所にも……勿論僕の所にも全っ然音沙汰無しなんで、判らないんですが…。


時間が出来たら、僕だけでもコータ先輩に逢いに行けたらなぁ…と思います。



敦希』





「…送信…ッと。…何だかんだで返信遅くなっちゃったけど…。」








あの日から数日間、本当に慌ただしい日々で…。



ゲーノージンの仕事をする事にした事を溝口に伝えると、その日の内に事務所に行って…


知らない内に色々な事が決められて行った。




テキパキと色々こなす溝口さんとその周囲の人達。

社長…の前だからなのか、気合いが入っている。




「じゃ、週末に紹介用の写真撮ったり、マネージメント紹介したり…」

「Σえ?溝口さんがマネージャーすんじゃないんだ…」


「…俺で良いなら、意思を伝えてくれないと…俺、言えないから;」




ぼそりと敦希の耳元で小さく呟く溝口さん…。

なんだかそれもバツが悪そうに回りをチラチラと見ながら…。



「…え~っ!!…俺、溝口さんのが良いな~…共通の知人も居るし、俺っ超~人見知りだしっ!!」


こんな人見知りがどこに居るんだろうか?とツッコミたくなる敦希ではありますが…。

随分とワザとらしい言い方ではあるが、溝口さんの意図を察して溝口の袖口を掴みつつ寂しそうに言う。



と。



「あー…じゃ、溝口。お前、彼のマネージャーやんなよ。~でぇ…撮影の時、事務所関係での宣伝用のも写真撮っとけよ。彼、良さそうだから。」

「はい。社長っ!!頑張りますっ!!!」



即座に決定…らしい。

なんか、良いのか?コレで…。




「敦希君、宜しくね。」

「あ…はい。頑…張り、ます。」








こんな感じで。

緩やかに進み始めた敦希の時間。


たった一人置いてきぼりだった敦希の時間。

これからはかなり目まぐるしく動き始める。

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