第8話
数日後。
『敦希へ
兄貴から、お前に一度位電話しろと言われたのだが…そっちとの時差もあり、なかなか難しいから手紙にした。
なんか良く解らんが、お前の環境が急激に変わったそうで…大丈夫か?
そっちの事が解らないからなんとも言えないが、頑張れよ。
俺も、今出来る事を必死でやってる。
コータも多分、頑張っていると思う。
一年後、日本に帰った時に…また逢おう。
借りも返して貰ってないからな。
的場 久司 』
「…エアメールとか、どんだけアナログなんだよあの人…。」
帰宅時間は、夜10時過ぎ。
仕事、をする為の仕事を沢山しなければならなくて、正直凹んでた所に…こんなサプライズが待っていた。
「的場さんが…気を使ってくれたなんて。どんだけ性格違うんだよあの兄弟!!!」
ベッドに転がった敦希の顔が綻ぶ。
今まで何となく重かった気が、なんだか少しだけ軽くなった気がした。
「一年後…か。」
どれだけ待ち遠しいだろう。
どれだけ長いんだろう。
一年で、久司はどれだけ変わっているんだろう…。
そして…
「俺も、どれだけ変わっているだろうか…」
そう。
皆変わっていく。
自分が今出来る事を、少しずつ少しずつこなして…。
敦希の目の前に転がる己の大きな変化は、離れている時間を悔やんでいる事なんて無駄にしか思えない位に忙しなく過ぎて行くに違いない。
「…。出来る事を、か。…頑張ってみよう、かな…。」
動き出す。
自分の為に…
そして
「一年後っ!!!先輩よりいい男になって、借りを返してやんだかんなっ!!!」
気合いが、空回りしなければ良い…
そんな敦希でした。
~再会編に、続く?~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます